あらすじ

第三話では、陸貞りくていが李家からの脱出に失敗し、陸夫人りくふじんに無理やり婚礼衣装を著せられ嫁がされそうになる様子が描かれています。逃げる途中、乳母の助けを借り、瓦のかけらで縄を切って脱出に成功します。その後、陸貞りくていは偶然にも高湛こうたん と出会い、短い邂逅の後、再び逃亡を続けます。

生活のため、陸貞りくていは宮女になろうと宮中に入ろうとしますが、戸籍がないことと偽の戸籍を使ったことから失敗に終わります。逃亡中、陸貞りくていは傷を負った高湛こうたん を助け、医者を探して治療を受けさせます。医者は高湛こうたん の手の筋が切断され、剣を握ることが難しくなったと告げ、高湛こうたん は絶望のあまり自害しようとしますが、陸貞りくていの励ましによって再び立ち直ります。

最後は、陸貞りくていが自ら高湛こうたん の断裂した筋を縫合する手術を行い、彼の傷の手当てをしながら、追っ手の脅威にも立ち向かいます。

ネタバレ

陸貞りくていは李家から逃げようとしたところを李誠りせいに見つかり、陸家へ連れ戻される。陸夫人りくふじん陸貞りくていを本当の娘ではないと言い放ち、閉じ込めた。絶望した陸貞りくていは亡き父に助けを求める。

陸夫人りくふじん陸貞りくていに婚礼衣装を著せ、花嫁として送り出そうとする。乳母は密かに陸貞りくていに瓦のかけらを渡し、逃げるよう促す。陸貞りくていは縄を切って逃走するが、使用人たちに追われる。馬に乗った高湛こうたん とぶつかりそうになったところを助けられ、彼の外套を奪って逃亡を続ける。

皇姉こうし高湛こうたん が馬車から落ちたことを心配する。徐顕秀じょけんしゅう高湛こうたん を呼び出し、密談を行う。青薔せいしょう太后たいこうに、高湛こうたん張相ちょうそう府や駙馬ふま府へ行ったこと、そして徐顕秀じょけんしゅうも兵部から急いで帰宅したことを報告する。太后たいこう青薔せいしょうに婁家の人間を使って駙馬ふま府を包囲し、偽装工作を命じる。

空腹に耐えかねた陸貞りくていは婚礼衣装を売ろうとするが、追手に気づき隠れる。偶然、宮中で女官を募集していることを知り、応募へ向かう。しかし、官籍がないため断られてしまう。陸貞りくていは万事通から城南の江師傅こうしふのところで官籍が作れると聞きつける。

金のない陸貞りくていは九鸞釵を売って官籍を手に入れる。しかし、江師傅こうしふに襲われそうになり、抵抗の末、槌で彼を気絶させる。陸貞りくていは急いで宮中へ向かう。

女官選考は三段階。王尚儀おうしょうぎ陸貞りくていの字を褒めるが、出身地を尋ねると、陸貞りくていは咄嗟に東府出身だと嘘をつく。王尚儀おうしょうぎは官籍が偽造だと見抜き、激怒する。陸貞りくていは宮中から追い出される。

夜、何者かに襲われた高湛こうたん は、偽の長公主ちょうこうしゅの下人に送られる途中、駕籠の中で薬を盛られ、意識が朦朧とする。刺客に襲われるが、仮撃するも腕を負傷し倒れてしまう。通りかかった陸貞りくてい高湛こうたん を助ける。

陸貞りくてい高湛こうたん を医者に見せようとするが、街中に自分の手配書が貼られていることに気づく。医者は高湛こうたん の腱が切られており、剣を握れなくなるだろうと告げる。絶望した高湛こうたん は自害しようとするが、陸貞りくていに止められる。

高湛こうたん の傷が癒えないため、陸貞りくていは自ら彼の腱を縫う。医者は高湛こうたん が高熱を出すだろうと陸貞りくていに伝え、夜通し看病するよう指示する。高湛こうたん陸貞りくていに花を贈るが、その時、再び刺客が現れる。

第3話 感想

第3話は、陸貞りくていの逆境における強さと、高湛こうたん との運命的な出会いが際立つエピソードでした。陰謀渦巻く宮廷の外で、二人の人生が交錯する様子は、今後の展開への期待を高めます。

陸貞りくていは、継母からの虐待、逃亡、そして宮女選考での不合格など、次々と困難に直面します。それでも彼女は決して諦めず、生き抜くための道を必死に探し求めます。瓦のかけらで縄を切る機転や、偽造官籍を手に入れるための行動力など、彼女の知恵と勇気には感銘を受けます。特に、高湛こうたん を助けるシーンでは、その優しさと芯の強さが垣間見え、視聴者として彼女を応援したくなりました。

つづく