あらすじ
第14話は、楚修明、沈錦、そして楚修遠を中心に展開し、叔母のために正義を貫こうとする楚修明とその刺客襲撃に対する勇敢な立ち向かいを描いています。
楚修遠は酒場でタロウと出会い、意気投合します。タロウは楚修遠に一目惚れし、大胆にも愛を告白します。しかし、夜のとばりに包まれる中、楚修明は思わぬ形で正体を明かすことになり、刺客の襲撃を受けます。楚修遠とタロウは協力して敵を撃退しますが、すぐに刺客の頭目がフートであることを知り、楚修遠と沈錦は捕らえられてしまいます。タロウは、楚修遠への好意と一族の仇という板挟みになり、葛藤します。
楚修遠はタロウが食事を運んできた隙に脱出を試みますが、再び捕まってしまいます。そして、フートは楚修明に手紙を送り、罠を仕掛けます。物語は次々と謎が深まり、今後の展開への期待が高まります。
ネタバレ
楚修明は、亡き叔母の形見の玉佩を握りしめ、叔母の教え「仁心を持ち、強くなり、愛する者を守れ」を胸に刻んでいた。復讐と大切な人々を守るため、ある薬の粉を手に取った。
一方、鷹族の賑わしい街で、沈錦と楚修遠は屋台を楽しみ、束の間の平和を味わっていた。修遠は慣れないながらも錦を守り、三人は落ち合う約束の酒場へ向かった。
酒場で、酔っ払った男たちが女性に絡む場面に遭遇。錦が止めに入ると、修遠も加勢した。そこに塔柔が現れ、男の一人を蹴り飛ばす。乱闘の中、塔柔は修遠の腕の中に倒れ込み、彼の美しさに心を奪われた。
そこに修明も到著し、塔柔とその兄忽特に感謝を述べた。意気投合した一行は共に食事をすることになり、塔柔は率直に修遠に求婚、礼儀を重んじる修遠は困惑する。彼らは身分を隠していたが、塔柔は気にせず酒を勧めた。
酒の勢いで肉肉が修明の身分をうっかり漏らしてしまう。忽特は一瞬怪訝な表情を見せたが、すぐに平静を装った。夜も更け、それぞれ部屋に戻った後、修明は錦と肉肉のために醒酒湯を取りに行ったが、刺客に襲撃された。
同じ頃、塔柔は修遠に好意を伝えていた。修遠は塔柔を家まで送り届け、途中で修明が襲われているのを発見、二人で刺客を撃退した。危険を感じた一行は、夜明けと共に街を出ることにした。
しかし出発直後、再び刺客が現れた。修明は錦たちを修遠に任せ、単身敵に立ち向かった。激闘の末、刺客の頭目が忽特であることを知る。修明は急いで錦の元へ向かった。
錦は竹林に逃げ込んだが、多勢に無勢で捕らえられてしまう。修明が到著した時には、肉肉以外全員が捕まっていた。修明は肉肉に助けを求めに行かせ、自身は忽特の行方を探るが、誰も情報を提供してくれない。肉肉は瑪雅公主の屋敷に向かうが留守のため、手紙を残して戻った。
忽特は修遠と錦を同じ部屋に監禁した。塔柔は、修明が父の仇だと知り、苦悩する。修遠への想いと一族の仇という現実の間で葛藤していた。修遠は塔柔が食事を運んで来た際に簪をすり替え、それで鍵を開けて脱出を試みるが、すぐに塔柔に見つかり、再び捕らえられてしまう。
忽特は修明をおびき出すため、自分の居場所を書いた手紙を送ることにした。
第14話の感想
第14話は、急展開の連続で息つく暇もないほどスリリングなエピソードでした。前半の市場での賑やかな雰囲気と、後半の緊迫した逃走劇の対比が鮮やかで、物語に引き込まれました。特に、楚修明が刺客に襲われるシーンは、アクション満載で見応えがありました。肉肉が一人で助けを求めに行く健気な姿や、塔柔の揺れ動く心情も印象的です。
前半では、市場での出会いから塔柔の唐突な求婚まで、コミカルな要素も盛り込まれていました。楚修遠の困惑ぶりは見ていて面白く、文化の違いによる仮応の違いも興味深かったです。しかし、この楽しい時間も束の間、忽特の裏切りによって状況は一変します。修明一行が窮地に陥る様子は、ハラハラドキドキさせられました。
つづく