あらすじ
第16話は、楚修明と沈錦が辺境から京城へ戻る様子を描いています。まず楚修明が朝廷に戻り、報告を済ませます。一方、沈錦は瑞王府に戻りますが、そこでは歓迎されない状況が待っていました。姉の沈梓と四妹から意地悪をされ、母の住居からは金目の物が持ち去られ、沈錦には粗雑な仕事が押し付けられます。さらに、晩餐では彼女を陥れる罠が仕掛けられます。しかし、沈錦は持ち前の腕前で焼き鳥を作り、瑞王爷の心を掴み、この危機を一時的に回避します。
その頃、朝廷では楚修明が兵士の数を偽り、軍資金を横領したという嫌疑をかけられていました。しかし、彼の弁明と他の役人たちの支持により、皇帝は事件の背後に何かがあると気づき、徹底的な調査を命じます。結果、楚修明の功績と過失は相殺され、罰せられることはありませんでした。
瑞王府に戻った楚修明は、沈錦を姉妹たちのいじめの手から守り、巷で噂される鬼将軍とは異なる一面を見せます。これにより、義母の好感と瑞王爷の尊敬を得ることになります。
ネタバレ
楚修明は沈錦に、もうすぐ京師へ戻ることを告げる。故郷で母に会える喜びに、沈錦は顔を輝かせた。そんな彼女を、楚修明は優しく見守る。
蕭肅が提出した楚家軍の帳簿は、予想通り皇帝の調査命令を招く。楚修明が将士たちに華麗な槍術を披露する間、沈錦は将軍府を隅々まで散策し、清秋と小蔥に別れを告げる。豹子頭は小蔥を慰めようとするが、誤解が生じ、小蔥は怒ってその場を去る。
賑やかな京師に戻り、楚修明は馬で、沈錦は馬車で瑞王府へ向かう。楚修明は皇宮へ、沈錦は先に王府へ戻る。瑞王府では、二姐の沈梓と四妹が、“罪臣”の妹夫を持つことを恥じ、沈錦を追い出そうと画策する。
沈梓たちは沈錦の母の部屋から貴重品を奪い、沈錦を嘲笑います。沈錦は耐え忍び、楚修明の帰りを待ちます。母の部屋は空っぽで、母が辛い日々を送っていたことがわかります。
瑞王爷が不在のため、沈錦が晩餐の準備を任されます。沈梓は厨房の手伝いを解雇し、沈錦を陥れようとします。瑞老王爷が帰宅すると、皆が沈錦の晩餐を待っていました。沈錦は鷹族で食べた串焼きを振る舞い、老王爷を喜ばせます。沈梓たちは悔しがります。
朝廷では、楚修明は軍服姿で現れる。横領の疑いをかけられるも、皇帝は証拠から真相を見抜く。楚修明は兵士のために帳簿を操作したのだった。皇帝は彼を驃騎大将軍に任命し、功過相抵とする。
茶楼では、謎の人物が部下に静観を命じる。街では、肉肉が蕭肅と再会するが、蕭肅はすぐに立ち去る。沈錦は母と庭を散歩中、再び沈梓たちに絡まれる。そこに楚修明が現れ、沈錦を守り、岳母に挨拶をする。瑞王爷は楚修明を歓迎するが、沈梓たちは瑞王の誕生日で楚修明を辱めようと企む。
第16話の感想
第16話は、沈錦と楚修明が京師へ戻り、新たな波乱が巻き起こる展開でした。故郷での再会を喜ぶ沈錦の無邪気な姿と、それを優しく見守る楚修明。二人の絆の深さが改めて感じられるシーンでした。しかし、京師では沈梓たちによる陰湿な嫌がらせが待ち受けており、穏やかな時間は長くは続きません。
特に印象的だったのは、沈錦が瑞老王爷のために鷹族の串焼きを振る舞うシーンです。窮地に立たされながらも機転を利かせ、美味しい料理で場を和ませる沈錦の賢さが光りました。また、楚修明が朝廷で濡れ衣を著せられるも、皇帝の明察によって潔白が証明される場面は、彼の誠実さと忠義心が際立っていました。
つづく