あらすじ

第28話は、楚修明そしゅうめいが皇帝の突然の逮捕命令を受け、仮乱を決意するところから始まります。䔥粛しょうしゅくは事前に楚修明そしゅうめいに知らせ、彼を行動へと促します。楚修明そしゅうめいは兵を率いて皇居へ進軍し、劉大人りゅうたいじんと合流しますが、䔥粛しょうしゅくに阻まれます。危機一髪、楚修明そしゅうめい劉大人りゅうたいじんを刀で脅迫します。金殿では、偽造された帳簿によって劉大人りゅうたいじんの罪が暴かれますが、黒幕はまだ不明のままです。

真相が徐々に明らかになるにつれ、疑いが晴れた楚修明そしゅうめい沈錦しんきんに会うことを切望しますが、彼女は意図的に避けていることに気づきます。

一方、花大爷はなたいやの正体が八王であることが明かされ、かつての大火の真相と、どのように楚修明そしゅうめいを陰ながら支えてきたかが語られます。楚修遠そしゅうえんの本当の身分も明らかになり、彼は八王の息子であり、皇帝によって密かに保護され、楚家軍で育てられたことが分かります。

最後に、皇帝が引き続き楚修明そしゅうめいの逮捕を命じる中、彼は背後にさらに大きな勢力がいることに気づき、頗黎珠を手がかりに真相を探るため、宰相府へ夜潜入します。

ネタバレ

楚修明そしゅうめい沈錦しんきんの失踪後、兵を鍛え上げ、朝廷にも边境にも戻らず、皇帝を無視しているとの報告が大臣たちから上がりました。皇帝は楚修明そしゅうめいの功績に免じて厳しい処罰は控えていましたが、その増長する態度に業を煮やし、ついに逮捕を命じます。䔥粛しょうしゅくは一足早く楚修明そしゅうめいに知らせ、沈錦しんきんと共に逃亡するよう勧めますが、楚修明そしゅうめいは既に仮乱を決意しており、䔥粛しょうしゅくにある頼み事をします。

劉大人りゅうたいじんと連絡を取り合った楚修明そしゅうめいは、挙兵を決行。兵を率いて皇宮へ向かうと、劉大人りゅうたいじんが手配した二つの部隊と合流します。驚くほど抵抗もなく、皇宮へ迫りますが、目前に迫ったその時、䔥粛しょうしゅくが現れ、仮乱軍に斬りかかります。楚修明そしゅうめいは素早く刀を向け、劉大人りゅうたいじんの首を捕らえます。

金殿では、劉大人りゅうたいじんとその部下が皇帝の前に跪き、偽造された国庫の軍資金の帳簿が突きつけられます。劉大人りゅうたいじんは最後まで楚修明そしゅうめいの仕業だと主張しますが、恐怖に怯える大臣たちは劉大人りゅうたいじんこそが黒幕だと証言します。しかし、これほどの陰謀を劉大人りゅうたいじん一人で成し遂げるのは不可能であり、真の黒幕については、劉大人りゅうたいじんは死んでも明かしませんでした。

疑いが晴れた楚修明そしゅうめいは、急いで沈錦しんきんの元へ向かいますが、彼女はあえて会おうとしません。そこで楚修遠そしゅうえんに出会い、これまでの事情を説明し、憎しみから解放されるよう説得します。皇帝が火事の最大の受益者である可能性はあっても、確たる証拠もなく皇帝を責めるのは愚かだと。皇帝は民を愛し、政務に励んでおり、個人的な恨みで混乱を起こすのは国への罪だと諭します。楚修遠そしゅうえんは皇帝を害するつもりはなく、真実を探りたいだけだと答えます。

二人の会話を聞いていた花老人は、ゆっくりと歩み寄り、楚修遠そしゅうえんを「安児」と呼びます。実はこの花老人は、かつての八王爷でした。彼は火事から生き延び、密かに楚修明そしゅうめいを助けてきた経緯を語り、瑞王ずいおう妃も楚修明そしゅうめいの叔母と親しかったため協力していたことを明かします。

八王爷は生き残った息子がいることを知りませんでした。楚修遠そしゅうえんは、火事の際、母に箪笥の隠し場所に隠され、その後扉を開けた時に見たのは今の皇帝だったと記憶しています。皇帝は密かに彼を楚家軍に送り、楚修遠そしゅうえんと名を変えさせました。これらの出来事から、楚修明そしゅうめいは皇帝が真犯人ではないかもしれないと疑い始めます。

しかし、皇帝は楚修明そしゅうめいの逮捕を命じ、以前の約束とは異なります。村で平安符を手に沈錦しんきんは思い悩んでいます。花老人と楚修遠そしゅうえんの正体を自分が直接聞かなければ、楚修明そしゅうめいは真実を語らなかっただろうと悟ります。楚修明そしゅうめい沈錦しんきんを巻き込みたくなかったのです。しかし、両親は捕らえられ、子供も떳떳に生きられない。沈錦しんきんは平安符を返そうとしますが、楚修明そしゅうめいは受け取らず、不要なら壊せと言います。

永寧伯府は一族全員が捕らえられ、呉若男ごじゃくだんだけが肉肉じくじくを連れて沈錦しんきんの助けを求めます。皇帝の命令が予想外だったことから、楚修明そしゅうめい劉大人りゅうたいじんの背後にさらに大きな勢力があると推測。全ての鍵を握る頗黎珠の 由来を調べるため、夜陰に紛れて宰相司徒しとの屋敷に侵入し、調査を開始します。

第28話の感想

第28話は、まさに怒涛の展開でした。楚修明そしゅうめいの仮乱と思われた行動は、実は緻密に練られた計画の一部であり、黒幕と思われた劉大人りゅうたいじんも操り人形に過ぎなかったという衝撃の真実は、視聴者を一気に物語の深淵へと引きずり込みます。

䔥粛しょうしゅくの立ち回りも印象的でした。楚修明そしゅうめいへの忠誠心と皇帝への忠義の間で揺れ動く心情が、彼の表情や行動からひしひしと伝わってきました。一見、仮乱軍を鎮圧しようとする忠臣に見えながら、実は楚修明そしゅうめいの計画に協力していたという複雑な役割を見事に演じています。

つづく