あらすじ

第四話では、沈錦しんきんが食べ過ぎたため、楚修明そしゅうめいと庭園を散策する様子が描かれ、二人の穏やかな時間が流れている。

翌日、刺繍図案を受け取った沈錦しんきんは、楚修明そしゅうめいに連れられ急遽城外へ。その目的は、刺繍図案と関係のある隠された墓を探すことだった。沈錦しんきんの記憶力と知恵によって、彼らは見事石門を開き、奥の部屋へと足を踏み入れる。幾つかの危険な場面にも遭遇するが、最終的には無事に脱出する。

屋敷に戻ると、楚修明そしゅうめいへの想いを深めた沈錦しんきんは、二人の未来に思いを馳せる。一方、楚修明そしゅうめいは、その日の出来事の裏に隠された秘密、特に玉璽のことを考え、さらに伯母の無字の位牌を見つけ、真相を探る決意を固める。

ネタバレ

沈錦しんきんは食べ過ぎでお腹がパンパンになり、ベッドでゴロゴロ。楚修明そしゅうめいは読書に集中できず、彼女に散歩を勧めるも、沈錦しんきんは動きたくないと駄々をこねる。仕方なく楚修明そしゅうめいは彼女の手を取り、庭を散策することに。月明かりの下、静かに流れる時間の中で、二人は穏やかなひとときを過ごした。

翌朝、沈錦しんきんは自分の部屋で茶を飲んでいると、侍女の肉肉じくじくから母の手紙と刺繍の見本が届く。女紅を練習するようにとの激励だった。楚修明そしゅうめいはこの刺繍の見本を見て顔色を変え、沈錦しんきんを連れ出すと言い出す。沈錦しんきんは渋るが、結局、寝室のベッドの所有権を譲るという条件で、しぶしぶ承諾する。

二人は馬で人裏離れた墓地へ行き、仕掛けを使って地下の密室を発見する。中に入ると、石の扉に描かれた模様に楚修明そしゅうめいは考え込む。沈錦しんきんは生き埋めになるのではと不安になる。この模様は「落花鴛鴦鎖紋」と呼ばれるもので、幼い頃、姉に閉じ込められた経験から開錠の技術を身につけた沈錦しんきんは、なんと髪の毛一本を使って見事に解錠してしまう。

しかし、密室の中は薄気味悪く、コウモリが飛び交う。驚いた沈錦しんきんは思わず楚修明そしゅうめいに抱きつく。その時、誤って仕掛けを起動させてしまい、暗器が飛び出す。楚修明そしゅうめい沈錦しんきんをかばい、肩を負傷するも、二人は何とか危機を脱する。

永寧伯府に戻り、沈錦しんきん楚修明そしゅうめいの傷の手当てをする。感謝と愛情が溢れ、思わず彼にキスをしてしまう。その後、彼女は興奮しながら初夜の準備を始める。一方、楚修明そしゅうめいは書斎で今日の出来事、特に玉璽のことを考えていた。沈錦しんきんの背後に何かを企む者がいるのではないかと疑うが、彼女を巻き込まないために、今は何も聞かないでおこうと決める。

楚修明そしゅうめいは玉璽を書斎の隠し場所にしまい、そこで亡き母の位牌を見つける。両親の死を思い出し、真相を究明しようと心に誓う。一方、沈錦しんきんは未来への希望に胸を膨らませていた。この回では、二人の愛が深まる一方で、陰謀の影が浮かび上がり、今後の展開への期待が高まる。

第4話の感想

第4話は、沈錦しんきん楚修明そしゅうめいの関係性が大きく進展する、非常にロマンティックなエピソードでした。食べ過ぎで動けない沈錦しんきん楚修明そしゅうめいが優しく庭を散歩させるシーンは、二人の穏やかな時間を象徴しており、見ているこちらも心が温まりました。

しかし、甘い雰囲気だけではありません。沈錦しんきんの母から送られた刺繍の見本が、実は重要な鍵となる伏線が張られており、物語に緊張感を与えています。楚修明そしゅうめいの顔色の変化からも、この刺繍が隻事ではないことが伺え、今後の展開への期待が高まります。

墓地での密室探索は、ハラハラドキドキの連続でした。落花鴛鴦鎖紋を沈錦しんきんが髪の毛で解錠するシーンは、彼女の機転と意外な才能に驚かされました。また、密室でのハプニングを通して、楚修明そしゅうめい沈錦しんきんを守る姿は、彼の男らしさと深い愛情を感じさせ、二人の絆がより一層強まったと感じました。

つづく