あらすじ
第6話では、沈錦と楚修明の微妙な関係の変化と心の葛藤が深く描かれています。物語は、楚修明が水に落ちた沈錦を救い出すところから始まります。誤解を受けながらも、彼は沈錦を細やかに気遣います。沈錦は楚修明的誕生日を祝おうと花火を作ろうとしますが失敗し、代わりに長寿麺を作りますが、これも誤解がもとで冷たくあしらわれてしまいます。
傷心の沈錦は、離縁状を書いて去ることを決意し、二人の思い出を綴った日記を残していきます。楚修明はその日記を読み、沈錦の真心を理解し、深く心を動かされます。
物語は最後に大きな転換点を迎えます。皇帝の計らいで、沈錦は監軍として軍営に戻ることになり、楚修明は驚きと衝撃を受けます。二人の関係に新たな展開がもたらされることになります。
ネタバレ
物語は、楚修明が湖で気を失った沈錦を救出する場面から始まる。ずぶ濡れで水を飲んでしまった沈錦に、楚修明は人工呼吸を施す。目を覚ました沈錦は、楚修明に言い寄られたと勘違いし、激しく非難する。それでも楚修明は彼女の状況を理解し、背負って軍営へ戻り、将軍のテントで休ませる。さらに、沈錦への配慮から、目隠しをして著替えを手伝い、看病する。
翌朝、楚修明が沈錦に二日酔い解消のスープを持っていくと、沈錦は著替えさせてもらったことに気づき、恥ずかしさと感謝の気持ちが入り混じる。楚修明の誕生日が近いことを知った沈錦は、二人の仲を深める機会と捉え、豹子頭に花火を作るための火薬を借りようとする。しかし、火薬の重要性を説かれ、断られてしまう。そこで、沈錦は長寿麺を手作りすることに決める。
しかし、長寿麺を楚修明に届けると、冷たくあしらわれてしまう。楚修明は、女性である沈錦が男性中心の軍営に長くいることで様々な不都合が生じていること、そして火薬を使おうとしたことは軍規違仮であると厳しく指摘する。沈錦が軍営にいれば、兵士の士気を低下させ、自身の威信も損なうと考える楚修明。沈錦は、サプライズをしようと考えただけなのに誤解されたと深く傷つく。
感情が高ぶった沈錦は、自ら離縁状を書き、楚修明との関係を断つことを宣言する。去り際、彼女は枕の下に楚修明との日々を綴った日記を残す。日記を読んだ楚修明は、沈錦がずっと自分を想っていたことに気づき、心を揺さぶられる。一方、清秋姨は沈錦に、楚修明が作ってくれた相思豆の枕を持っていくように促し、彼女はそれを抱えて軍営を去る。
皇帝は楚修明の離縁の知らせに驚き、禁軍統領の䔥粛に密かに調査を命じる。楚修明は監軍の到著を気にも留めていなかったが、馬車が到著し、肉肉が降りた後、鎧を身につけた沈錦が現れる。なんと、彼女は皇帝の命により監軍として赴任してきたのだ。突然の事態に、楚修明は跪いて聖旨を受け、沈錦は勝ち誇ったようにテントへと入っていく。
このエピソードは、繊細な感情描写と緊迫した展開を通して、沈錦と楚修明の複雑な愛憎劇を描き、それぞれの内面の葛藤と成長を明らかにする。今後の展開では、二人が数々の困難を乗り越え、幸せな結末を迎えることができるのか、期待が高まる。
第6話の感想
第6話は、沈錦と楚修明の関係が大きく揺れ動く、感情のジェットコースターのようなエピソードでした。冒頭の楚修明による沈錦の救出劇と人工呼吸は、二人の距離を縮めるかと思いきや、誤解を生み、沈錦の怒りを買ってしまいます。楚修明の不器用ながらも誠実な対応、目隠しをしての著替えの手伝いなどからは、彼の沈錦への配慮が感じられましたが、沈錦にはなかなか伝わりません。
誕生日プレゼントとして用意した長寿麺も、軍規を重んじる楚修明には受け入れられず、二人の溝は深まるばかり。沈錦の行動は、現代の私たちから見ると純粋で健気なものですが、軍隊という特殊な環境下では、楚修明の指摘も理解できます。結果的に沈錦は離縁状を書き、軍営を去るという衝撃的な展開に。
つづく