あらすじ
第17話は、蕭蘅、薛芳菲、葉明煜を中心に、緊迫感あふれる展開を見せます。蕭蘅は頼彪の助けを得て、支援物資を確保するだけでなく、陀羅の買い手の情報も偶然手に入れます。しかし同時に、楚嵐の策略にはまり、包囲される危機に陥ります。幸い、頼彪は約束を守り、救援に駆けつけます。
一方、薛芳菲と葉明煜は大封薬舗の殺人事件の捜査と葉明軒の救出に奔走します。二人は佟府尹の貪欲な性格を利用し、巧妙な罠を仕掛けて、彼の悪事を暴き、巡察組による逮捕へと導きます。こうして、葉明軒を無事に救出することに成功します。
さらに、この物語では、登場人物たちの複雑な感情の絡み合いも描かれています。例えば、薛芳菲と蕭蘅の間に見られる微妙なやり取りや、葉明煜が葉珍珍に抱く切ない思いなどです。
ネタバレ
蕭蘅(しょうこう)は頼彪(らいひょう)に協力を求め、迫り来る危機への備えを依頼しました。頼彪は承諾し、以前の賭けに従い、陀羅(だら)の買い手が大封薬舗(だいほうやくほ)であることを薛芳菲(せつほうひ)に伝えました。一方、葉明煜(ようめいいく)は葉珍珍(ようちんちん)への想いと罪悪感から酒に溺れ、橋の上で泣き崩れていました。薛芳菲は慰めようとしますが、明煜は取り乱し、最終的に陸璣(りくき)に気絶させられて連れ戻されます。
その頃、酔った薛芳菲は雨の中、蕭蘅と遭遇。彼女は蕭蘅が差していた傘をひっくり返し、雨の中で一緒に踊ります。疲れて蕭蘅に抱えられて帰宅すると、門口で心配そうに待っていた葉嘉児(ようかじ)と桐児(とうじ)は驚きの表情を浮かべます。
陀羅の買い手を知った佟府尹(とうふいん)は、大封薬舗へ口封じのための手下を送り込み、店内の八人は全員殺害されてしまいます。文紀(ぶんき)と陸璣は烏蘭(うらん)を監視し続け、楚嵐(そらん)の出現を待ちます。蒙面姿の楚嵐が現れ烏蘭と会話しますが、蕭蘅は内容を理解できません。実は楚嵐は蕭蘅を陥れる罠を仕掛けていました。しかし、頼彪が約束通り援軍を率いて駆けつけ、蕭蘅は危機を脱します。
酔いから覚めた薛芳菲は葉嘉児から解酒湯を受け取り、休むように言われますが、葉明煜と共に大封薬舗へ向かいます。店は閉鎖されており、阿順(あじゅん)が壁を乗り越えて様子を探ろうとしたところ、佟府尹を含む大勢の人々に発見されてしまいます。阿順を救うため、薛芳菲は馬で唐帆(とうはん)を追いかけ捜査協力を頼みますが、拒否されます。
その後、葉夫人(ようふじん)は葉明軒(ようめいけん)を贖うため、佟府尹に多額の身代金を支払おうとしますが、要求額が高額なため、自身の財産を売却することに。葉明煜も自身の鏢局(ひょうきょく)を売却して資金を調達しようとします。薛芳菲は明煜を励まし、宝箱を囮に佟府尹を誘き出し、巡察組に不正を告発するという巧妙な計画を提案します。
計画通り、薛芳菲は芝居衣装を著て遊んでいた佟府尹を巡察組に捕らえさせ、彼の悪事を暴きます。そして葉明軒は無事に解放されます。明軒は薛芳菲の知恵に感嘆し、葉夫人(ようろうふじん)に会わせることに。老夫人は薛芳菲を温かく迎え入れ、責める様子は全くありません。薛芳菲は安堵し、姜梨(きょうり)も天国で喜んでいるだろうと思いました。
第17話の感想
第17話は、怒涛の展開で息つく暇もないほどでした。まず、葉明煜の悲しみに胸が締め付けられました。最愛の妹を失った喪失感と、自責の念に苛まれる姿は、見ていて辛かったです。そんな彼を支えようとする薛芳菲の優しさも印象的でした。雨の中のシーンは、二人の関係性の変化を感じさせる美しい場面でした。
しかし、物語は暗い影を落とします。佟府尹の非道な行いにより、大封薬舗の人々が犠牲になり、正義はどこにあるのかと憤りを感じました。蕭蘅と楚嵐の対立も激化し、今後の展開がますます不安になります。
そんな中でも、薛芳菲の機転と勇気には感服しました。阿順を助けようとする勇敢な姿、そして葉明軒を救うための巧妙な計画。彼女はただ優しいだけでなく、強い女性であることを改めて認識させられました。葉夫人が薛芳菲を温かく迎えるシーンは、見ていてホッとしました。
つづく