あらすじ
第24話は、薛芳菲の身分をめぐる論争を中心に展開します。婉寧は薛芳菲が本物の姜梨ではないことを暴こうと、貞女堂の堂主の証言を得ようとしたり、墓を掘り返して骨を調べようとしたりしますが、いずれも失敗に終わります。 accusationsに直面しても、薛芳菲は冷静に対処し、蕭蘅や姜云柏などからの支持を得ます。特に姜云柏は、皆の前で毅然と薛芳菲の味方となり、墓の調査を阻止します。さらに、沈玉容も肝心な場面で婉寧に協力せず、間接的に薛芳菲を助けます。最終的に、婉寧の行動に我慢の限界に達した洪孝帝は、彼女を公主府に謹慎させます。
その後、薛芳菲は婉寧がこれ以上騒ぎを起こさないよう、姜梨の墓を移すことを願い出て、蕭蘅の協力を得ます。同時に、成王や李仲南といった他の登場人物たちの動向も描かれ、今後の展開への伏線が張られます。
これらの騒動を乗り越えた薛芳菲は、淮郷の民と葉家が彼女のために催した祝賀会に出席し、その知恵と勇気を示します。
ネタバレ
朝廷にて、婉寧は薛芳菲の顔が亡き姜梨に酷価していることを指摘し、騒動の火蓋を切った。かつて本物の姜梨に会ったことがあると主張する婉寧は、貞女堂出身の薛芳菲があまりにも賢いことを不審に思い、姜雲柏に問いただした。しかし、蕭蘅から事前にこの件を聞いていた薛芳菲は冷静さを保ち、婉寧に証拠の提示を求め、貞女堂の堂主が単に品行が悪いという理由だけで自分を責めるのは不十分だと仮論した。
自らの主張を裏付けるため、婉寧は貞女堂の堂主を証人として出廷させるよう要請した。堂主は薛芳菲を一目見るなり、彼女こそが真の姜梨を殺害した犯人だと断定した。しかし、決定的な証拠を提示するよう求められると、堂主は言葉に詰まってしまった。すかさず薛芳菲は淮郷の住民と薛懐遠の旧部下を証人として呼び出し、彼らの証言により堂主の主張は覆され、堂主は沈黙を余儀なくされた。
そのとき、かつて姜梨を間接的に傷つけてしまったことを悔やんでいた一人の貞女が、薛芳菲こそが姜梨だと証言するために名乗り出た。これに激怒した堂主は、貞女が嘘をついていると非難した。婉寧は沈玉容に助けを求め、薛芳菲が姜梨ではないことを確認してほしいと願ったが、沈玉容は薛芳菲の味方についたため、婉寧は絶望に突き落とされた。
事態は進展し、婉寧は清呈山にある墓を掘り起こして遺骨を調べ、身元を特定することを提案した。姜雲柏は疑念を抱きながらも薛芳菲を信じ、公然と彼女を支持し、共にその場を去った。婉寧の行動は洪孝帝の怒りを買い、彼女は公主府に幽閉されることとなった。感情を抑えきれなくなった婉寧は剣を抜いて人を傷つけ、薛芳菲に襲いかかったが、姜雲柏と蕭蘅によって間一髪で阻止された。
その後、姜雲柏は薛芳菲を責めるどころか、改めて彼女が姜梨であることを認め、葉家の件を処理するよう指示した。一方、蕭蘅は万一に備えて姜梨の墓を密かに移す手助けをし、二人は清呈山へ向かい、この作業を完瞭させた。
沈玉容は婉寧を助けられなかったことで罰を受け、雪の降る夜に一晩中跪いていた。彼は薛芳菲の言葉に深く傷つき、苦しみ、そして敵に対抗するために別の策を講じる必要があることを悟った。
最後に、薛芳菲は薛懐遠の冤罪を晴らしたことを祝う式典と、姜老夫人が彼女のために用意した歓迎会に出席した。季淑然らによる新たな陰謀が渦巻く中でも、薛芳菲は強い意誌を示し、未来への希望を抱いた。祝賀会では、支持者への感謝の意を表し、皆がそれぞれの夢を勇敢に追いかけるよう激励した。
第24話の感想
第24話は、薛芳菲の復讐劇における大きな山場と言えるでしょう。婉寧の執拗な追及、そして身元をめぐる緊迫した法廷劇は、手に汗握る展開でした。婉寧は姜梨への強い思いから薛芳菲を疑い、証拠もなしに彼女を追い詰めようとしますが、周到な準備をしていた薛芳菲と蕭蘅の前に、その企みは阻まれます。
特に印象的だったのは、沈玉容の苦悩です。彼は婉寧に協力したい気持ちと、薛芳菲への想いの間で揺れ動き、最終的には薛芳菲を選びますが、その決断は彼に大きな代償を払わせることになります。雪の中で跪く彼の姿は、彼の内面の葛藤を象徴的に表しており、今後の展開への期待を高めます。
また、姜雲柏が公然と薛芳菲を支持する場面も重要です。彼は心のどこかで疑念を抱きながらも、薛芳菲を信じ抜くことを選びます。この決断は、二人の絆の強さを示すと同時に、婉寧をさらに追い詰める結果となります。
つづく