あらすじ
第七話では、婉寧が男女ペアでの歳試実施を提案する場面から始まります。洪孝帝は当初反対しますが、最終的には彼女の提案を受け入れます。この歳試において、沈玉容は重要な役割を担いますが、彼と薛芳菲の関係は複雑です。
薛芳菲は明義堂への入学を希望し、姜老夫人の助力と姜元柏 の許可を得て、ついにその門を叩きます。しかし、季淑然は薛芳菲の入学を快く思っておらず、試練を与えます。一方、沈玉容は薛芳菲の正体に疑念を抱き、清呈山へと赴き調査を開始します。
姜若瑤は薛芳菲に敵意をむき出しにしますが、薛芳菲は歳試で好成績を収めることに集中し、葉世杰という協力者を得ます。授業中、薛芳菲は機転と勇気を発揮し、柳絮の協力を得ますが、一部の学生からは反感を買ってしまいます。
ネタバレ
沈玉容は婉寧の支配下に置かれ、屈辱的な日々を送っていた。婉寧は彼の清廉潔白な様子を嫌い、ことあるごとに苦しめ、新政への介入を企てる。沈玉容は洪孝帝の怒りを買う危険を冒しても従おうとしないが、婉寧が男女ペアでの試験を提案すると、皇帝は当初仮対するも、婉寧がかつて人質となり大燕の平和を守った過去を持ち出すことで、ついに承諾してしまう。
婉寧はこの機に沈玉容を叱責し、皇帝の前で実力を示すよう強要する。沈玉容は仕方なく屈辱に耐える。一方、薛芳菲は桐児に字を教えていると、姜景睿が今年の歳試は国子監と明義堂の合同試験となること、そして試験官が沈玉容であることを伝えに来る。この知らせを聞き、薛芳菲は自ら試験を受ける決意をする。
姜景睿は試験のパートナー探しに苦労していた。薛芳菲は自分がパートナーになると申し出るが、姜景睿は明義堂は才色兼備の女子しか入学できないと嘲笑する。それでも薛芳菲は姜老夫人に明義堂入学の許可を願い出る。老夫人は彼女の願いを聞き入れ、姜元柏 に相談することにする。
姜元柏 は薛芳菲の書いた字を見て感心するが、入学を許可すべきか迷い、季淑然に意見を求める。季淑然は試験で薛芳菲の能力を確かめることを提案する。姜元柏 は姜景睿の師に試験を依頼しようとするが、季淑然は沈玉容を推薦する。
季淑然は密かに沈玉容に多額の金を送って薛芳菲の入学を阻止するように頼む。沈玉容は薛芳菲を見て亡き妻を思い出し、冷淡な態度を取る。薛芳菲の非難に対し、沈玉容は入学を二年延期するよう勧めるが、薛芳菲は激怒し、季淑然の前で即時入学を要求する。
姜若瑤は薛芳菲と同じ明義堂で学ぶことを拒み、蕭蘅は李仲南を監視させて罠を仕掛けようとする。沈玉容が薛芳菲の明義堂入学を助けたことを知り、蕭蘅は面白そうな展開だと感じる。
薛芳菲の言葉に動揺した沈玉容は、夜中に清呈山の墓を掘り起こし、薛芳菲の正体を探ろうとする。竹笛が墓の中にあるのを見て、ようやく安堵する。一方、薛芳菲は桐児に用心するように言い聞かせ、明義堂へ向かう。姜若瑤が馬車の席をわざと占領したため、薛芳菲は授業に遅れそうになるが、姜景睿が自分の馬車を譲ってくれる。
姜景睿は薛芳菲が周彦邦に会うために明義堂へ行くのだと考えるが、薛芳菲は歳試で良い成績を取るためだと仮論する。授業中、蕭徳英が生徒たちの能力を試すと、柳絮は居眠りをしてしまい、薛芳菲に起こされる。授業後、周彦邦は姜若瑤に菓子を贈るが、薛芳菲にも興味を持つ。国子監の学生たちが薛芳菲にちょっかいを出そうとすると、柳絮が助けに入るが、彼女は薛芳菲の腹黒さを疑っている。
文紀は寂寥公子が常連の茶楼を李家の兄弟が占拠していることを突き止め、李璟が蕭蘅を匕首で脅すなど、事態は緊迫する。
第7話の感想
第七話は、沈玉容と薛芳菲の関係を中心に、様々な思惑が交錯する展開に目が離せませんでした。婉寧の策略によって窮地に立たされる沈玉容の姿は、見ていて辛いものがありました。プライドの高い彼が、屈辱に耐えながらも抗おうとする姿には、心を打たれました。一方、薛芳菲は、明義堂入学という目標に向かって突き進む力強さを見せてくれました。彼女が持つ芯の強さと賢さは、今後の物語の鍵となるでしょう。
二人の再会シーンは、緊張感と切なさが入り混じった印象的な場面でした。沈玉容は薛芳菲を亡き妻と重ね合わせ、複雑な感情を抱いている様子が伝わってきました。薛芳菲もまた、沈玉容に対して複雑な思いを抱いているように見えました。今後、二人の関係がどのように変化していくのか、非常に楽しみです。
また、姜景睿の薛芳菲に対する態度の変化も注目すべき点です。当初は冷淡だった彼が、馬車を譲るなど、少しずつ彼女に心を開いている様子が伺えます。二人の関係が恋愛に発展するのか、それとも友情にとどまるのか、今後の展開に期待が高まります。
つづく