あらすじ
第14話は、風莎燕と賈正亮の激しい対決を描いています。試合開始前、賈正亮は電話に夢中で試合開始を無視していたため、風莎燕は激怒し、彼の電話を叩き落として試合の火蓋を切りました。両者一歩も譲らぬ激闘を繰り広げましたが、最終的に風莎燕が勝利を収めました。彼女は、これほど手強い相手と戦えたことに敬意を表しました。
一方、馮宝宝の登場は物語に新たな展開をもたらします。彼女は王也を生埋めにする計画を立てているだけでなく、張楚嵐と試合の戦略についても話し合います。物語が進むにつれ、王也は不利な状況にも関わらず試合に参加しますが、最終的には棄権を選び、観客に深い印象と多くの謎を残しました。
ネタバレ
第14話、風莎燕は試合で賈正亮と対戦することに。やる気満々の風莎燕に対し、賈正亮は電話に夢中で全く相手にしていない。準備万端の風莎燕は、父親を見返そうと闘誌を燃やすが、賈正亮は相変わらず母親との電話を続けている。痺れを切らした風莎燕は、怒り任せに賈正亮の手から電話を叩き落とし、試合開始を促す。
しかし賈正亮は、母親との電話を邪魔するとまた心配されると言い訳を始め、風莎燕は呆れ顔。周囲も彼の奇妙な行動にざわめき始める。見かねた風莎燕の父親は、自分の電話を賈正亮に投げつけ、電話を続けさせる。電話を終えた賈正亮は、母親に試合で女の子と対戦していることを話すと、母親はまたしてもお見合い話を持ち出す。電話を受け取った風莎燕は、それを投げ返し、ついに試合開始。渾身の力で賈正亮に殴りかかる。賈正亮は、次の対戦相手が馮宝宝であることを思い出し、簡単に負けるわけにはいかないと奮起する。
観客席では、張楚嵐が馮宝宝に計画の確実性を尋ね、馮宝宝は自信満々に成功を約束する。リング上では、風莎燕と賈正亮が激しく打ち合い、互角の勝負を繰り広げる。満身創痍で倒れ込んだ風莎燕に、父親は棄権を勧めるが、風莎燕は聞き入れず、勝利を目指して立ち上がる。両者とも奥の手を繰り出し、観客が待ち望んでいた名場面が展開される。風莎燕は勝利を収め、互角に戦えた賈正亮を称える。
一方、馮宝宝は王也を見つけ出し、隙を見て彼を生きたまま埋めようとする。病床の風莎燕を見舞いに来た父親と張楚嵐。試合のことが気になった張楚嵐は、馮宝宝に電話をかけ、王也を埋める穴を掘る作業を指示する。しかし、王也は逆に馮宝宝を落とし穴に落とし、鉄の道具で攻撃する。
そして王也は試合会場に到著し、張楚嵐と静坐を始める。観客は二人の和やかな様子に不満を漏らす。試合終盤、張楚嵐は饅頭を全て食べ尽くすという選択をする。それを見た王也は無言で試合会場を去り、勝利を放棄する。
第14話の感想
第14話は、異人之下らしい独特のユーモアと熱いバトルが絶妙に融合した回でした。特に賈正亮と風莎燕の試合は、コミカルな要素とシリアスな展開が交互に訪れ、見ていて飽きない。母親との電話に夢中になる賈正亮のマイペースさには呆れつつも、どこか憎めないキャラクターで、風莎燕の苛立ちもよく伝わってきました。彼女の父親との確執や、勝利への執念も描かれており、単なるコミカルな試合ではなく、それぞれのキャラクターの背景や心情が垣間見える、奥深いシーンでした。
一方、馮宝宝と王也のやり取りは、もはや異人之下のお約束と言えるブラックユーモア満載。王也を生きたまま埋めようとする馮宝宝の行動は常軌を逸していますが、彼女の天然さと残酷さが絶妙なバランスで表現されており、笑いを誘います。張楚嵐がその様子にツッコミを入れるのも、定番ながらも効果的。
そして、ラストの張楚嵐と王也の静坐シーン。一見平和な光景ですが、張楚嵐が饅頭を全て食べ尽くすという奇策に出たことで、王也は試合を放棄。この唐突な展開は、王也の性格や能力を考えると納得できる部分もあり、異人之下らしい意外性のある結末でした。全体を通して、それぞれのキャラクターの魅力が存分に発揮された、見応えのあるエピソードだったと言えるでしょう。
つづく