あらすじ
第15話は、王也や馮宝宝といったキャラクターたちの試合と、彼らの人間模様を中心に展開します。王也は対戦に敗れた後、武当山へ帰ろうとしますが、引き留められ、諸葛青が現れて激励の言葉をかけます。一方、馮宝宝は風莎燕との試合でわざと相手に接近し、次の対戦相手が張楚嵐だと分かると試合放棄を考え始め、波紋を呼びます。その後、賈正亮が馮宝宝に挑戦しますが返り討ちに遭い、風莎燕の弟も王也に敗北します。
一連の出来事を通して、張楚嵐の一族と風家の間に複雑な因縁があることが明らかになります。張の祖父は両家の仲裁に入ろうとしますが、張楚嵐は思いがけず馮宝宝との試合に勝利し、観客の不満を買います。
そして最後に、張霊玉が王也に勝利し、彼を諭します。決勝戦への道が開かれ、張霊玉と張楚嵐の激突が間近に迫り、緊張感が高まります。
ネタバレ
激しい闘いを終えた王也は、武当山へ帰る切符を買った。早速武当に電話し、対戦相手が強すぎて負けたと報告するも、電話は突然切られ、帰山を禁じられてしまう。途方に暮れる王也の前に、スーツケースを持った諸葛青が現れる。王也は快く荷物を預かり、別れの際、諸葛青は王也と張楚嵐の会話を聞いていたことを明かし、あまり深刻に考え込むなと励ました。
次の試合は、馮宝宝対風莎燕。自信満々の風莎燕だが、馮宝宝が涼しい顔でキュウリをかじっているのを見て、闘誌を燃やす。しかし馮宝宝は、風莎燕の次の対戦相手が張楚嵐だと知ると、わざと風莎燕に近づき、試合を放棄しようとする。これに激怒した風莎燕は攻撃を仕掛けるが、父親に止められ、謝罪を命じられる。
そこに賈正亮が現れ、風莎燕のために馮宝宝に挑戦するも、あっさり敗北。続いて風莎燕の弟が王也に挑むが、こちらも敗れてしまう。息子の怪我に心を痛める風家の父親は、怒りで介入しようとするが、周囲に製止される。その後、風家の父子は怪我をした息子を見舞うが、そこに張家の老人が孫を連れて現れ、両家の仲裁を申し出る。
張老人は、過去の因縁を語り始める。かつて張楚嵐の祖父が命を狙われた際、風家は彼を守り、難を逃れたという。この話を屈辱と感じながらも、風家の父親は張家、そして天下会への忠誠を誓う。風莎燕はこの現状に納得いかないものの、何もできない。
翌日、張楚嵐と馮宝宝の試合が始まる。ところが馮宝宝は、わざと倒れ込み、張楚嵐の実力を褒め称え、彼を勝利に導く。観客からは八百長だと非難の声が上がり、試合後、怒った観客たちが張楚嵐に詰め寄る。続いて張霊玉と王並の試合が行われ、張霊玉が勝利し、王並を厳しく叱責する。
そしてついに決勝戦。張霊玉と張楚嵐が相まみえる。勝者はどちらか一人。決著は次回へと持ち越され、様々な人間模様、因縁、成長が描かれた濃密なエピソードは、更なる展開への期待を高めた。
第15話の感想
第15話は、まさに怒涛の展開でした。王也のあっけない敗北と下山禁止、馮宝宝の不可解な行動、そして風家と張家の因縁…次々と繰り出される出来事に、息つく暇もありませんでした。
特に印象的だったのは、馮宝宝の試合です。風莎燕との対戦で、実力を見せつけることなく、あっさり勝利を譲るような形になったのは、一体何を意図しているのでしょうか?張楚嵐を勝たせるため?それとも他の理由があるのか?彼女の真意が掴めず、謎が深まるばかりです。
また、風家と張家の複雑な関係も、物語に重厚さを加えています。風家の父親が、過去の屈辱を堪え、張家への忠誠を誓うシーンは、見ていて胸が締め付けられました。風莎燕の葛藤もまた、今後の展開に大きく影響しそうです。
つづく