あらすじ
第17話は、張楚嵐とその周りの人物たちの緊迫した展開を描いています。
張楚嵐は大会で優勝を果たしますが、賞品を辞退するという予想外の行動に出ます。この一件は周囲に波紋を広げ、最終的には張霊玉が代わりに賞品を受け取ることになりました。
一方、風莎燕は賈正亮との関係を断ち切る決意を固め、いくらかのお金を渡して彼のもとを去ります。
その後、張楚嵐は甲申の乱の真相を探ろうとしますが、師爺は自らの功法を彼に継承させようとします。
全性派は龍虎山への攻撃と同時に、馮宝宝を狙う計画を企てます。
そして龍虎山への攻撃当日、張霊玉は全性派の襲撃を受け、陸老は救援に駆けつけますが、それは調虎離山の計でした。同時に、馮宝宝も全性派に捕らえられますが、持ち前の機転で危機を脱します。
全性派の脅威と師爺から天師度を授けられるという好意の間で、張楚嵐は難しい選択を迫られることになります。
ネタバレ
張楚嵐が大会で優勝した時、馮宝宝は観客席で歓喜に沸いた。彼女は張楚嵐と同じく、自身の出生の秘密を探ろうとしていたからだ。その後、天師たちは張楚嵐に賞を授与しようとしたが、彼は全く興味を示さず、賞を受け取らないと宣言した。その言葉に会場は騒然となるが、張楚嵐はすぐに理由を説明した。天師は自分の宝を拒否されたことに嘆き、傍にいた張霊玉は師の言葉を思い出し、慌てて賞を受け取った。
一方、風莎燕は体調が回復すると、賈正亮との関係を断ち切ろうとした。冷酷な態度を装うも、最終的には賈正亮に心を動かされ、いくらかのお金を渡して立ち去った。
その後、張楚嵐は天師に連れられて部屋に戻り、沐浴更衣させられ、龍虎山の祖先の霊前にて祭祀を行うように言われる。慌てた張楚嵐はなんとか天師を追い払った。
身支度を整えた後、張楚嵐は師匠に甲申の乱の真相を尋ねた。師匠は教えを説いた後、なんと張楚嵐を後継者に指名する。門外で見ていた馮宝宝は、張楚嵐の幸運を喜んだ。
龍虎山襲撃の7日前、全性派が動き出した。彼らは龍虎山で騒動を起こし、張楚嵐の祖父の記憶の中に存在する馮宝宝を連れ去ろうと画策する。
襲撃当日、師匠は張楚嵐に功法を伝授していた。門外では馮宝宝が彼のことを喜んでいたが、周囲の騒がしさに不吉な予感を覚える。その時、馮宝宝は恐ろしい泣き声を聞き、音の方へ向かうと、全性派に取り囲まれてしまう。
張霊玉もまた、外に出ると全性派に追われる。仮撃を試みるも霊力を無効化され、窮地に陥る。そこに陸瑾が現れ、全性派に立ち向かう。しかし、これは全性派の策略で、陸瑾を誘き出すための調虎離山だった。二人は増援に囲まれ、応戦を余儀なくされる。
全性派は通天箓を狙い、馮宝宝を捕らえ、毒手を使うも彼女はそれをかわす。陸瑾は捕らえられた自分の身を案じ、張霊玉に先に逃げるように言うが、そこに全性派の四張狂が現れ、彼らの退路を断つ。さらに夏禾が現れ、張霊玉を連れ去ってしまう。部屋の中では、張楚嵐が師匠から授けられる天師度を受け入れるべきか悩んでいた。
第17話の感想
第17話は、まさに嵐の前の静けさといった雰囲気で、今後の展開への期待が否応なしに高まるエピソードでした。張楚嵐の優勝、そして驚くべきことに天師の継承者への指名。彼は今、大きな転換期を迎えています。賞を辞退するなど、彼の行動には一貫して自分の信念に基づいた強さを感じます。しかし、その覚悟が試される時が刻一刻と近づいていることを予感させます。
馮宝宝の純粋な喜びと、迫りくる危機との対比も印象的でした。彼女は張楚嵐の幸せを心から願っているからこそ、これから起こるであろう出来事に胸を締め付けられます。全性派の暗躍、不穏な空気、そしてあの悲鳴。彼女が窮地に陥るシーンは、見ているこちらも息を呑むほどの緊張感でした。
そして、張霊玉と陸瑾の共闘、夏禾の登場など、次々と繰り広げられる展開に目が離せません。特に夏禾の登場は、張霊玉との関係性を考えると、今後の物語に大きな影響を与えそうです。それぞれの思惑が交錯し、事態はますます混迷を極めていくでしょう。
つづく