あらすじ
第三話は、張楚嵐の研究所での経験と異人としての覚醒を中心に描かれています。
冒頭、徐翔は張楚嵐に研究所の背後にある複雑な事情と異人の起源に関する研究について明かし、自身も異人であることを告げますが、張楚嵐は困惑と否定の態度を示します。しかし、祖父を知る人物の話を耳にした途端、過去の記憶、特に祖父の死の悲しみが蘇ります。
一方、王也は内景の秘密を探り、柳妍妍は全性における自身の思いを吐露します。
その後、張楚嵐は祖父の遺体盗難の真相を突き止めるため、徐三のチームに加わり、復讐を決意します。この行動が、彼を異人世界の注目の的に押し上げます。
そしてついに、張霊玉の攻撃を受け、祖父が裏切り者として糾弾されていたことを知った張楚嵐は、体内に眠る力を爆発させます。人生が一変したことを悟り、真実を探求し、強くなるための道を歩み始めます。
ネタバレ
第三話、張楚嵐は世界のトップクラスの研究所・哪都通の廊下を歩く。周囲は忙しそうに働く研究員たちだ。徐翔が現れ、ここは見かけほど単純な場所ではなく、宅配業務以外にも様々な研究、特に異人の起源に関する研究が行われていると告げる。そして、張楚嵐自身も異人であり、彼の祖父もそうであったと明かす。しかし、張楚嵐は困惑し、否定する。
異能の話に疎く、興味も示さない張楚嵐は、自分はただの大学生だと主張し、授業へ向かおうとする。だが、振り返った瞬間、背後から祖父を知る人物の声が聞こえ、足を止める。無意識に指で輪ゴムを弾きながら、山村で祖父と過ごした日々を思い出す。
かつて、祖父は張楚嵐を都会の学校へ送ることに強く仮対し、自分がまだ孫の面倒を見られると信じていた。ある日、祖父は張楚嵐に豚の肘肉を4つ用意し、数日の外出を告げ、肘肉を食べ終わる頃には戻ると約束した。しかし、祖父は二度と戻らなかった。三日後、張楚嵐は祖父の遺体を発見し、それは心に深い傷を残した。今、彼は教授に祖父の死因を尋ねるが、答えは得られない。
一方、王也は洞窟を訪れ、洪爺に内景の秘密を尋ねる。甲申年の汽車と血まみれの若者を見たと言う王也の言葉に、洪爺は激昂し、王也を追い出す。その後、柳妍妍は徐四に連れ去られ、全性の目的を問いただされるが、彼女は答えを拒否し、15年間の苦悩を吐露する。全性にしか自由を感じられないと。
最愛の祖父を失った張楚嵐は、祖父の遺体が盗まれた真相を明らかにしようと決意する。祖父の遺体を見つけ出し、徐三のチームに加わり、復讐を誓う。この行動により、張楚嵐は異人界で注目を集める存在となる。
物語は進み、張楚嵐は宅配の仕事に戻る。周囲の人々は彼に好奇心を抱き、彼の祖父の過去について語り始める。そんな中、外出先で張霊玉に襲撃される。祖父を裏切り者呼ばわりする張霊玉の言葉に激怒した張楚嵐は、秘めていた力を爆発させる。突然の戦いに、張楚嵐は自分の人生が大きく変わったことを悟り、前途に待ち受ける未知の冒険と挑戦に立ち向かう決意を固める。この衝突は、真相への探求心をさらに強め、今後の物語の伏線となる。守るべきもの、解き明かすべき謎。張楚嵐は強くなるしかないと悟り、真の異人となる道を歩み始める。更なる試練が彼を待ち受けている。
第3話の感想
第3話は、張楚嵐の過去と異人としての覚醒が描かれた、物語の転換点となる重要なエピソードでした。これまで飄々とした雰囲気を纏っていた張楚嵐ですが、祖父の死の真相に触れることで、秘めていた感情と能力が解き放たれていく過程が丁寧に描かれており、視聴者としても彼の変化に共感し、今後の展開に期待を抱かせる内容でした。
特に印象的だったのは、張楚嵐が幼少期を過ごした山村での祖父との回想シーンです。温かい食卓、祖父の愛情、そして突然の別れ。短いながらも鮮烈な描写によって、祖父の存在が張楚嵐にとってどれほど大きなものであったかが伝わってきました。そして、その大切な存在を失った悲しみと、真相への渇望が、彼を異人としての道へと駆り立てる原動力となっていることが理解できます。
また、王也が内景で見たもの、柳妍妍の苦悩、徐三の登場など、他のキャラクターたちの動きも今後の展開を暗示する重要な要素となっており、目が離せません。それぞれの思惑が複雑に絡み合い、物語はますます深みへと進んでいく予感がします。
つづく