あらすじ
第七話では、張楚嵐が龍虎山での大会出場に向けて準備を整え、出発する様子が描かれています。徐翔と仲間たちが彼を見送りに来て、張楚嵐だけでなく馮宝宝も山で起こりうる事態に備えて同行することを明かします。空港の保安検査で馮宝宝が武器を所持していることが発覚し、気まずい空気が流れます。一行はバスで会場へ向かう途中、人気アイドルの諸葛青に遭遇します。張楚嵐は諸葛青を軽視しますが、彼の本当の力は侮れないことを知らされます。
会場に到著後、張楚嵐と仲間たちは船で岸に渡りますが、間もなく馮宝宝の姿が見えなくなります。捜索する中で、彼女が仙人のような風貌の老人に関心を抱いていることに気づきます。その後、張楚嵐は偶然王也と出会い、大会に出場する目的を率直に伝えます。
さらに、張楚嵐は張之維と張霊玉にも会い、和やかな雰囲気で言葉を交わします。その中で様々な技が披露され、最終的に旧知の仲である風莎燕と再会し、周囲の人々の実力や試合のルールについて理解を深めます。
ネタバレ
張楚嵐は龍虎山の大会へ向かうため、身支度を整え、徐翔とその仲間達に見送られた。賑やかな雰囲気に、皆が自分のためと思って喜んでいた楚嵐だったが、実は大会参加者は彼だけではなかった。車に乗り込むと、なんと馮宝宝も同行していることが判明。彼女は山で起こるであろうトラブルに対処するために同行していたのだ。
身体検査の際、馮宝宝の武器が検査官に見つかり、大量に没収される。その気まずい状況に、徐翔はサングラスの奥で顔を隠し、見て見ぬふりをした。一行が進むと、人気アイドルが大会に参加するため来ているのを発見。諸葛青の周りには、サインを求める熱狂的なファンが群がっていた。
そんな光景に呆れた楚嵐は、容姿も実力も大したことない諸葛青を批判する。しかし徐翔は、諸葛青の経歴を紹介し、侮らないように忠告する。すると、諸葛青が楚嵐に近づき、彼のチケットにサインをして颯爽と立ち去った。
車に乗り込んだ諸葛青は本来の表情に戻り、実は張楚嵐という諸葛家の秘伝を継ぐ者の噂を聞きつけ、その実力を見極めるために大会へ参加していたのだ。楚嵐一行は船で上陸し、山には様々な人物がいるため、はぐれないよう注意を受ける。しかし、あっという間に馮宝宝の姿が見えなくなってしまう。慌てて捜索すると、彼女は見知らぬ老人の前で手相占いをしてもらっていた。
馮宝宝が老人に心酔している様子に、楚嵐は呆れ顔。一人でトイレに向かう途中、偶然王也と遭遇する。王也は楚嵐を見て、以前に意境の中で見た血まみれの異瞳の少年を思い出す。
楚嵐は王也に問いかけられ、龍虎山に来た真の目的を隠さず話す。王也の言葉に促され、楚嵐は張之維と張霊玉に会う。笑顔で挨拶を交わし、張之維に親しげに接し、張霊玉にそれとなく対抗心を燃やす。
一行は様々な試練を乗り越え、それぞれの技を披露しながらロープウェイで進む。楚嵐は風莎燕と再会する。元気そうな馮宝宝を見て、風莎燕は再戦を望む。会場に到著した楚嵐は、風家の紹介で周囲の強豪たちの情報を知る。張天師が現れ、大会のルール説明が始まる。
第7話の感想
『異人之下 アウトサイダーズ』第7話は、龍虎山での大会へ向かう道中を描写し、今後の展開への期待感を高めるエピソードでした。冒頭から張楚嵐の天然っぷりが発揮され、賑やかな見送りのシーンも、実は彼一人だけのためではないというオチで笑いを誘います。馮宝宝の武器没収シーンもコミカルで、徐翔の見て見ぬふりはもはやお約束と言えるでしょう。
そして、人気アイドルの登場という意外な展開。諸葛青のファンへの対応は、彼の性格をよく表しています。一方、楚嵐の辛辣なツッコミは、彼の素直さと観察眼の鋭さを示唆しています。徐翔による諸葛青の紹介は、今後の展開における伏線となっている可能性もあり、見逃せません。
楚嵐と王也の偶然の再会は、物語の核心へと迫る重要なシーンです。王也が楚嵐を認識したことで、二人の関係性がどのように変化していくのか、今後の展開が非常に気になります。張之維や張霊玉との再会も、楚嵐の過去や今後の運命を暗示する重要な要素と言えるでしょう。
つづく