あらすじ
第10話は、衛明と江喜の複雑な関係、そしてそれが社内の権力争いにどう影響するかを描いています。衛明は副社長の地位を固めるため、江喜を利用して馮凱のスキャンダルを告発させ、証拠を破棄させました。これにより、江喜は会社での足場を固めます。しかし、林双は江喜が証拠を破棄したことを知り、深く失望します。彼女は江喜が衛明に利用されていると考え、現状を理解させようと説得しますが、江喜は衛明の愛情を深く信じて疑いません。
一方、馮凱は江喜に協力を持ちかけ、成功したら結婚すると約束しますが、拒否されます。その後、江喜は衛明に協力し、馮凱の弱みを握るための証拠集めに奔走します。衛明はこの録音を使って馮凱の評判を落とします。
また、林双は研修を受け、職場復帰を目指して努力する様子も描かれています。顧許の支えもあり、彼女は徐々に自信を取り戻していきます。
最後に、小苹果の失踪事件がきっかけで、衛明と林双の関係はさらに悪化し、江喜の行動にも周囲から疑いの目が向けられ始めます。
ネタバレ
衛明は江喜を仕事終わりに食事に誘い、機嫌を取りながら、馮凱のスキャンダルをリークしたのは副社長になるため、そして江喜の社内での立場を安定させるためだと説明した。江喜は既に証拠を破棄し、バックアップデータも消去したことを伝え、衛明は感謝の言葉を述べた。
林双は江喜を待ちきれず、早朝から江喜の家を訪ねた。江海から江喜が帰宅していないことを聞き、林双は江喜が衛明と一夜を過ごしたと察した。その後、帰宅した江喜に林双は証拠を要求するが、既に破棄されていることを知り、落胆する。林双は江喜が衛明に騙されていると忠告するが、江喜は衛明の愛を信じ、林双は怒って出て行った。
江海は江喜に林双と仲直りするよう説得するが、江喜は林双を友人ではないと言い放ち、江海にも林双に関わらないよう警告する。馮凱のスキャンダルを利用して衛明を追い詰める計画が失敗に終わり、落胆した林双は街の公園で一人悲しみに暮れる。連絡が取れなくなった林双を心配した両親と顧許は、彼女を探し出し、公園で発見する。顧許は林双が仕事で落ち込んでいると思い、以前家庭のために仕事を諦めたことを責めるが、林双は積もり積もった不満を爆発させ、顧許は彼女の苦悩を理解する。
一方、馮凱のスキャンダルは会社中に広まり、社員たちの噂の的となる。リークしたのは衛明だと確信した馮凱は、江喜に協力を持ちかける。衛明の弱みを握れば、結婚すると約束するが、江喜は拒否する。馮凱は江喜にも同じ運命が待ち受けていると警告するが、江喜は衛明の愛情を信じている。
江海は林双に好意を抱き始め、江喜に林双と和解するよう勧める。江喜は江海の気持ちに気付くが、江海はそれを隠そうとする。林双は長年のブランクで社会復帰に苦労していたが、朱暁晴から磐石会社の研修講座の受講証が届き、毎週水曜日に参加することになる。林双は喜ぶが、娘の小苹果のアイスホッケーの練習に付き添えなくなる。しかし、小苹果は林双の学習を応援する。
林双は熱心に授業を受け、遅れを取り戻そうと努力する。江喜は熟慮の末、馮凱に協力することにする。馮凱は大喜びし、衛明の弱みを早く出すよう急かす。しかし、これは全て衛明の指示であり、馮凱を完全に潰すための策略だった。朱暁晴はインターネット業界の大物が江大で講義をすることを聞きつけ、すぐに林双に連絡する。林双は姑に小苹果の保育園のお迎えを頼み、マッサージ器をプレゼントする。姑は麻雀が好きで、渋々ながら承諾する。
林双は講義に早く到著し、その大物が顧許であることに驚く。顧許の分かりやすい講義に林双は感銘を受ける。衛明は江喜のメールアドレスを使い、馮凱が江喜を買収しようとした録音データを会社の同僚に一斉送信する。馮凱の評判は地に落ち、江喜も噂の的となる。江喜は衛明に抗議するが、衛明は全て江喜のためだと主張し、江喜は従ってしまう。
衛明の母親は小苹果の保育園に迎えに行った際、麻雀仲間からの電話に夢中になり、小苹果を見失ってしまう。すぐに衛明と林双に連絡する。授業を終えた林双は顧許に助けを求め、一緒に小苹果を探す。衛明と林双は別々に探すが、見つからない。最終的に、江喜が公園の入り口で小苹果を見つけ、家まで送る。衛明は林双を責めるが、顧許が監視カメラの映像を確認した結果、電話に夢中だった衛明の母親の不注意が原因だと判明する。江海は江喜の携帯を借りて出前を注文するふりをして、林双の電話番号をメモする。
林双は小苹果を寝かしつけた後、江喜に感謝のメッセージを送り、衛明を信じすぎないように忠告するが、江喜は信じない。衛明の両親は株で大損し、母親は内緒情報を仕入れ、衛明に資金援助を頼む。しかし、衛明は林双に50万元を渡したばかりで、手持ちがない。登場人物たちの運命は、さらに複雑に絡み合っていく。
第10話の感想
第10話は、登場人物たちの思惑が複雑に絡み合い、それぞれの運命が大きく揺れ動く展開に目が離せませんでした。特に江喜の心情の変化が印象的で、衛明への盲目的な信頼が彼女を危険な状況へと導いているように感じます。馮凱との協力は衛明の策略だと気づいていない江喜の姿は、見ていて歯がゆい気持ちになりました。一方、林双は仕事復帰に向けて努力する姿が描かれ、社会との繋がりを取り戻そうとする彼女の力強さに共感しました。しかし、子供を見失うというアクシデントは、仕事と家庭の両立の難しさを改めて突きつけられるようで、胸が締め付けられました。
また、顧許の存在も重要なポイントです。林双を支え、励ます彼の姿は、二人の関係性の変化を予感させます。そして、江海が林双に好意を抱き始めたことも、今後の展開に大きく影響しそうです。それぞれのキャラクターの思惑が交錯し、物語はますます混沌としていきます。今後の展開がどうなるのか、非常に楽しみです。
つづく