あらすじ
第11話は、衛明と林双の複雑な関係の変化と、会社内部の権力争いを描いています。結婚10周年を祝うため、衛明は林双を二人の出会いの場所へ連れて行き、ロマンチックなサプライズを用意しました。しかし、林双は10年前の出会いが衛明の周到な計画だったことを暴きます。
一方、衛明と林双の祝賀写真を見た江喜は激怒し、林双に詰め寄りますが、何も得られません。その後、衛明から謝罪の品を受け取りますが、彼女の怒りは収まりません。
そんな中、会社内部で馮凱に対する告発があり、衛明のプロジェクトは一時停止、口座も凍結されてしまいます。調査の中で、江喜は会社機密漏洩の疑いと、衛明のアカウントでログインしたことが発覚し、退職を要求されます。衛明はこの機会を利用してライバルを排除しようと画策し、結果的に江喜を深く失望させます。
帰宅した江海は、落ち込んでいる江喜を見つけ、慰めようとしますが、門前払いされてしまいます。
ネタバレ
林双に50万元の保険をかけたことを知った衛明の母親は、林双が何か弱みを握っているのではないかと疑うが、衛明は否定する。母親は最近の林双の様子がおかしいと感じ、衛明に気を付けるよう忠告する。週末、両親に小苹果を預け、衛明は林双を連れ出す。林双は彼の企みに気づきながらも同行する。
衛明は林双を二人の出会いの場である大学のバスケットコートに連れて行き、結婚10周年のお祝いサプライズを準備していた。会社の同僚も招集し、愛を誓う衛明。しかし林双は、10年前の出会いは仕組まれたものだったと暴露し、衛明もそれを認める。
江喜は、朋友圏で衛明と林双の結婚記念写真を見て激怒し、林双を呼び出す。林双は衛明の偽善的な行動にうんざりしていた。江喜は林双がわざと自分に見せつけていると思い込み、怒鳴り散らす。衛明は江喜に謝罪のメッセージと香水を送り、何とか宥めようとするが、江喜の怒りは収まらない。
馮凱のスキャンダルが内部告発によりメディアで報じられ、凌社長は緊急会議を開き、人事部による徹底調査を指示。衛明のプロジェクトは凍結され、アカウントも停止される。不安に駆られる衛明。一方、林双は授業後もライドシェアの運転を続けていた。顧許は会社の会議に急いでおり、有無を言わさず林双に送るよう要求し、林双は仕方なく応じる。
衛明は薇姐に画展のチケットを贈り、内部告発の件を探る。薇さんは会社が徹底的に調査するつもりだと伝える。江喜は半年前に予約した高級レストランで衛明と食事をし、甘い言葉を交わす。
帰宅した衛明に、林双は内部告発について尋ねる。衛明は敵に罪をなすりつけると嘯く。江喜が疑われるのではないかと心配した林双は、彼女に警告するが、江喜は気にも留めない。翌日、人事部は江喜に事情聴取を行う。衛明も同席していた。江喜は馮凱のスキャンダルをリークした容疑をかけられるが、証拠にアクセスできる立場ではないと否定する。しかし、江喜が衛明のアカウントでログインしていたことが発覚する。
人事部は江喜に自主退職を勧告し、拒否すれば厳しい処分を下すと通告する。衛明は冷淡な態度を取り、江喜はついに彼の本性を見抜く。金を受け取って出ていけと言う衛明に、江喜は絶望する。早く帰宅した衛明に、林双は会社のことを尋ねる。衛明は江喜が情報漏洩で解雇されたと軽く話す。林双はすぐに江喜に電話をかけるが、繋がらない。
帰宅した江海は、荒れ果てた部屋で酒を飲み、服を切り刻んでいる江喜を見つける。江海は優しく声を掛けるが、江喜は聞く耳を持たず、彼を追い出してしまう。
第11話の感想
第11話は、衛明の偽善と冷酷さが際立つ展開でした。結婚10周年を盛大に祝いながら、裏では江喜を陥れる計画を進める姿は、まさに「羊の皮を被った狼」と言えるでしょう。林双への偽りの愛情表現も、もはや見ていられないほどです。
特に印象的だったのは、江喜が衛明の本性を見抜くシーン。これまで盲目的に彼を信じていた江喜が、全てを失って初めて彼の真の姿に気付くという、あまりにも残酷な結末でした。衛明の冷酷な言葉と、それに対する江喜の絶望的な表情は、視聴者の心に深く突き刺さります。
つづく