あらすじ
第15話は、江喜の社内での地位向上とその背景にある物語を描いています。顧許が自ら会社を訪れ、衛明に江喜へ重要な契約を任せるよう要求したことで、江喜は仕事を失わずに済んだばかりか、製品部主管へと昇進しました。林双は父親を通じて江喜の地位保全に尽力し、そのことに対する感謝を江喜に伝えました。同僚たちは江喜の昇進について様々な憶測を口にしていましたが、彼女は気に留めず、何明博からも信頼を得ていました。
一方、衛明と黄嘉儀の関係は徐々に深まっていきます。黄嘉儀の誕生日に、衛明は寄り添い、温かい気遣いを示したことで、黄嘉儀は彼に好意を抱くようになりました。しかし、衛明は林双のキャリアを制限し、専業主婦になってほしいと考えており、これが二人の激しい口論に発展します。
そんな中、林双は薇さんの誕生日会に出席します。江喜の助けもあり、方舟公司の幹部たちの情報を得て、見事にその場に溶け込み、自分らしさを発揮することができました。
ネタバレ
顧許自ら会社に乗り込み、衛明と交渉、江喜に全てを任せるよう指示しました。江喜は荷物をまとめて退社しようとしたところを米雪に凌社長のオフィスへ連れて行かれ、そこで林双からの電話を受け、全ては林双が父親に頼んで顧許に江喜の仕事を確保してもらった計らいだと知ります。
衛明は顧許が江喜を指名したと知り、凌社長の前で江喜を大絶賛し、自分が江喜を育て、周囲の仮対を押し切って残したと手柄を横取りします。衛明は江喜と顧許の関係を詮索しますが、江喜は取り合いません。衛明は江喜が顧許に色仕掛けをしたのではないかと疑いますが、江喜は仮論します。
江喜は製品部に復帰、しかも主任に昇進。以前の席は黄嘉儀に取られていたので、米雪は仕方なく自分の席を江喜に譲ります。江喜は米雪に契約書を用意させ、皆の前で破り捨てます。江喜は会社で溜飲を下げ、林双に感謝の電話をします。
顧許は林双の父親に会いに行き、そこで林双と鉢合わせます。林双は感謝を伝えますが、顧許は父親に頼まれたからであり、林双のためではないとはっきり言います。同僚たちは江喜が色仕掛けで顧許を落とたとうわさしますが、江喜は気にしません。何明博は江喜がそんなことをする人間ではないと信じています。
小趙が何気なく林双が江大で授業をしていると話したのを聞き、衛明は驚きます。黄嘉儀の誕生日、彼女は部署の同僚を食事に誘いますが、皆、様々な理由で断ります。衛明は黄嘉儀の誕生日を祝い、コンビニで小さなケーキを買います。黄嘉儀は感動します。衛明は海外で一人で誕生日を過ごした時のことを語り、林双と娘の小苹果が心の支えだと語り、家族への忠誠を誓います。黄嘉儀は衛明の幸せな家庭を羨ましく思い、不純な動機で近づいてきた元彼の話をします。衛明は彼女が良い相手を見つけるようにと励まします。
衛明と黄嘉儀は話が弾み、食事の後、衛明は黄嘉儀にタクシーを呼び、あれこれと世話を焼きます。黄嘉儀は衛明に好意を抱きます。帰宅した衛明は林双を責め、職場復帰せず専業主婦に専念するよう迫ります。二人は口論になり、険悪なムードのまま終わります。黄嘉儀は帰宅後すぐに衛明にメッセージを送り、誕生日の感謝を伝えます。衛明は得意げな笑みを浮かべ、それを林双は見ています。
翌日、黄嘉儀は衛明に仕事の報告に来ます。その後、江喜が来ると、衛明は江喜に黄嘉儀に経験を伝えるように指示します。江喜は適当にあしらってすぐに席を外します。黄嘉儀は江喜に嫌われていると感じ、落ち込みます。江喜は黄嘉儀に実力を見せるように、父親の権力に頼らずに仕事をするように忠告します。
衛明が出張中、林双に薇姐の誕生日会に出席するよう頼みますが、林双は断ります。薇さんは方舟公司の幹部や業界の大物だけを招待しています。衛明は林双に自分の昇進について探ってほしいと思っています。林双はこの機会に自分の実力を見せ、職場復帰への足がかりにしたいと思っていますが、このような場に出席した経験がありません。江喜は方舟公司の幹部や複雑な人間関係を林双に説明し、林双はそれをメモします。
林双は盛装して薇さんの誕生日会に出席しますが、道に迷い少し遅れてしまいます。薇さんは既に皆と話が終わっており、ビリヤードに誘います。林双は戸惑い、江喜にメッセージで助けを求めます。江喜は林双にアドバイスをします。薇さんはビリヤードが得意で、相手を圧倒します。招待客たちは薇さんに拍手喝採を送ります。誰かが林双に薇さんと一戦交えるように勧めますが、林双はドレスを著ていて動きにくいので断ります。その時、江喜が林双に服を届けに来ます。
第15話の感想
第15話では、江喜の復讐劇が新たな局面を迎えます。顧許の助けにより会社に復帰した江喜は、以前とは違う強さを見せています。米雪に席を譲らせ、契約書を破り捨てるシーンは、これまでの悔しさを晴らすかのような爽快感がありました。しかし、その裏には林双の尽力があったことを知り、江喜と林双の友情に改めて感動させられます。
一方、衛明の偽善的な行動はさらにエスカレートしていきます。黄嘉儀の誕生日を祝いながら、家庭への忠誠を誓う姿は、まさに二枚舌。黄嘉儀への好意も見え隠れし、今後の展開が不安になります。林双との口論も絶えず、二人の関係は破綻へと向かっているようです。
林双は、江喜の助けを借りながら、薇さんの誕生日会に出席します。初めての大舞台に戸惑いながらも、江喜のアドバイスを頼りに乗り切ろうとする姿は、彼女の成長を感じさせます。今後の林双の活躍にも期待が高まります。
つづく