あらすじ
第19話は、衛明と黄嘉儀の複雑な恋愛模様を中心に描かれています。既婚者である衛明は、黄嘉儀の熱烈なアプローチに抗えず、二人の関係は次第に深まり、ついにホテルで一夜を共にしてしまいます。黄嘉儀は衛明に一途な想いを寄せ、家族との断絶も厭いません。両親は二人の関係を阻止しようと、黄嘉儀をアメリカへ送ることを決めますが、彼女は断固として拒否します。
一方、林双は仕事に励み、予定より早く正社員になります。そんな中、江喜は衛明と黄嘉儀の関係に気づき、林双を助けるため、真実を明らかにしようと決意します。江喜の母親は、林双が顧許を誘惑していると思い込み、彼女にひどい言葉を浴びせますが、江喜によって実家に連れ戻されます。また、同僚の安安の妊娠による異動で、何明博は頭を悩ませています。
ネタバレ
会社で難題に直面した衛明は、黄嘉儀の人脈に頼るのを躊躇していたが、嘉儀は自分が原因だと考え、積極的に解決に乗り出す。同時に、衛明への愛を告白する。衛明も嘉儀に好意を抱いているものの、既婚者であることを理由に断る。しかし、内心では喜びを隠せないでいた。
帰宅後、林双を気遣う素振りを見せる衛明だが、冷たくあしらわれる。そんな中、嘉儀から愛を誓うメッセージが届き、衛明は得意げな笑みを浮かべる。一方、何明博は安安と共同プロジェクトを進めていたが、米雪から功績を奪われると忠告される。江母の歓心を買うため、明博は安安の妊娠を衛明に密告。結果、安安は閑職に左遷され、明博に抗議するも、体への配慮だとごまかされる。
嘉儀は友人とバーで深酒し、泥酔。そこに現れた父に連れ戻される。衛明への想いを捨てきれない嘉儀は、両親の説得にも耳を貸さず、アメリカ行きも拒否。父は衛明を会社から解雇すると脅す。
深夜、雨の中を彷徨う嘉儀は、バス停で途方に暮れていた。駆けつけた衛明は冷静になるよう諭すが、全てを捨ててもいいと言う嘉儀は、臆病な衛明に激怒。去ろうとする衛明に叫び、引き留められた二人はホテルで一夜を共にする。
翌朝、目覚めた嘉儀は衛明の傍らで喜びに浸る。衛明も本心を打ち明け、嘉儀は親友の米娅に助けを求め、顧客を紹介してもらう。衛明は感謝する。偶然、江海が街頭で客引きをしているのを目撃した江母は、彼が設計院で働いていると思っていたため、衝撃を受ける。江喜は友人に頼み、江海を設計院に一時的に連れて行き、江母の疑いを晴らす。
衛明はトラブルを避けるため、江喜を磐石プロジェクトから外す。江喜はホテルのアメニティから、衛明と嘉儀の関係に気づき、嘉儀が愛人では終わらないこと、そして衛明が離婚を切り出すのも時間の問題だと察する。江喜は衛明の不倫を暴露することを決意。林双は決定的な証拠を掴み、離婚訴訟での勝利を確信する。
林双と面会する際に顧許が付き添い、よろめいた林双を支えるところを江母が目撃。林双が顧許を誘惑したと勘違いし、激しく罵倒する。江喜は母を止めようとするが、江喜の彼氏を奪ったと思い込んだ母は止まらない。江喜は林双に謝罪し、5万元の貯金を渡して母を帰省させる。江海は、それが江喜の家の頭金だったと知り、現状を変えるため、より一層仕事に励むことを決意する。
衛明と嘉儀の関係が公になりつつある中、嘉儀の母が現れ、二人を引き離そうとする。衛明を遠ざけ、嘉儀を説得しようと試みる母だが、嘉儀の決意は固く、聞き入れない。母は衛明に警告を残し、去っていく。
努力が認められ、林双は早期に正社員となる。顧許は愛宝プロジェクトを任せ、更なる活躍を期待する。一方、衛明は父の代理として高額の車を購入し、明博の羨望を買う。
第19話の感想
第19話は、主要人物たちの感情の縺れがさらに複雑化し、それぞれの決断が今後の展開に大きな影を落とす重要な回でした。特に、衛明の優柔不断さが際立ち、黄嘉儀への想いと家庭を守る責任感の間で揺れ動く姿は、見ていて歯がゆさを感じました。一方で、黄嘉儀の衛明への一途な愛情は、純粋ながらも危うさを感じさせ、今後の展開に不安を抱かせます。
林双は、衛明の裏切りを知りながらも冷静さを保ち、著実に離婚への準備を進めています。顧許の存在が彼女の支えとなっている様子が描かれており、二人の関係性の変化にも注目したいところです。また、江喜の機転と優しさ、そして家族を守るための行動は、彼女の強い意誌を感じさせ、共感を覚えました。
何明博は、保身のために安安を陥れるなど、自己中心的で狡猾な一面が露呈しました。彼の行動が今後どのような波紋を呼ぶのか、目が離せません。
つづく