あらすじ
第32話は、主要人物たちの感情の揺れ動きと日常の出来事を中心に展開します。衛明は林双が両親を五つ星ホテルに宿泊させたことに腹を立てますが、林双は衛明の親孝行を葉えるためにそうしたのです。
一方、顧許は江大のセミナーで隠蔽アルゴリズムを発表し、さらに林双に15年間片思いしていたことを公表、その場で告白します。しかし、林双は新たな恋を始める準備がまだできていません。
また、江喜は母親を見送ることができなかったことを悔やんでおり、馬丁はその機会に告白しますが、はっきりとした返事はもらえません。
仕事面では、林双の会社「小蠅科技」が候補リストに入り、彼女とチームは大きな喜びに包まれます。
最後に、顧許は小苹果の世話や家事をすることで林双との距離を縮めようとします。一緒に食器を洗う二人の間には、家庭的な温もりとロマンチックな空気が流れます。
ネタバレ
衛明は、両親が五つ星ホテルに引っ越した写真を見て驚愕し、すぐに駆けつけました。なんと林双が彼のクレジットカードを使い、両親を高級ホテルに移していたのです。激怒した衛明は林双に電話で責め立てますが、彼女は両親が古くて汚いホテルに泊まっているのを見て、彼の「親孝行息子」のイメージを守るためにホテルを手配したと説明し、衛明は悔しさで歯ぎしりしました。
一方、呉教授の招待で江大のセミナーに参加した林双。そこで顧許は新しい隠蔽アルゴリズムについて講演し、学生たちを魅瞭しました。講演後、学生たちに恋愛事情を聞かれた顧許は、15年間ずっと片思いをしていると告白しました。
その後、林双と顧許は大学時代を思い出しながらキャンパスを散策します。そして顧許はついに林双に告白。しかし、結婚生活の破綻から立ち直れていない林双は、まだ新しい恋を始める準備ができていないと伝え、時間が必要だと告げます。顧許は、いつまでも待つと約束しました。
江喜は、江海から母親が明日退院し、明後日には実家に帰るとの連絡を受けますが、全く気に留めません。彼女は米雪に林双の企画書を審査団に提出するよう頼みます。舒曼は留学を決意し、顧許に辞表を提出。顧許は快諾し、彼女の将来を祝福し、磐石への復帰を歓迎しました。舒曼は、林双が顧許を断ってから戻ってこようと考えています。
林双が顧許の告白を断ったことを知った江喜は、後悔する前に受け入れるよう説得しますが、林双は逆に江喜に母親の見送りに行くよう促します。迷う江喜を、馬丁は強引に駅へと連れて行きます。江海は江喜が母親の見送りに来てくれると信じて待っていましたが、彼女は現れません。発車時刻が迫り、江海は母親に次の列車への変更を勧めますが、母親は出発を強行します。
馬丁に連れられて駅に著いた江喜は、息子に叱責される娘の姿を見て、かつて母親に同じように扱われた記憶が蘇り、複雑な気持ちになります。彼女は急いで改札口に向かいますが、母親の乗った列車は既に発車した後でした。母親に会えなかったことを悔やむ江喜を、馬丁は優しく慰め、告白しますが、江喜はとっさに言い訳をしてごまかします。
顧許に告白されて以来、林双は彼を避け続けています。一方、仕事で遅くなった衛明は、黄嘉儀に電話で断りを入れて、同窓会へ。同窓生たちは、彼を方舟グループの「婿養子」とからかい、妻に頭が上がらないことや、両親を追い出されたことなどを噂します。衛明は必死に弁解しますが…。
衛明に何度も電話をかける黄嘉儀。しかし、同窓生に聞かれるのを嫌がる衛明は電話に出ません。業を煮やした黄嘉儀に、母親から電話がかかってきます。母親は、嫁姑問題で衛明を怒らせたことを叱責し、彼をなだめるよう忠告します。
江喜は米雪から、林双の小蝇科技が候補リストに入っていると聞き、喜びます。馬丁との夕食の約束をしていた江喜でしたが、派出所から電話がかかってきます。江海がまた何かやらかしたと思い込んだ江喜は、派出所で江海を叱りつけますが、実は江海が蝸牛租房のマネージャー逮捕に繋がる情報を提供したのだと知り、驚きます。江海は、江喜の手料理が食べたいと言い、江喜は馬丁との約束をキャンセルします。
遅い時間に帰宅した林双を、幼稚園に小苹果を迎えに行き、夕食まで準備していた顧許が迎えます。3人で楽しい夕食の後、一緒に皿洗いをしながら小苹果の幼稚園での様子を話す顧許と林双。林双は、初めて2人で食器を洗うことが、こんなにも幸せでロマンチックなものだと感じます。
第32話の感想
第32話は、様々な登場人物の感情が交錯する、見応えのあるエピソードでした。林双と顧許の関係性の進展、江喜の家族との葛藤、衛明の苦悩、そしてそれぞれの周りの人々の思惑が複雑に絡み合い、今後の展開がますます気になる内容となっています。
特に印象的だったのは、顧許の15年間の片思いがついに実った告白シーン。大学時代から林双を想い続けてきた顧許の真摯な想いが伝わる、感動的な場面でした。しかし、林双はまだ過去の傷から立ち直れておらず、新たな恋に踏み出せない葛藤も描かれており、二人の未来がどうなるのか、ハラハラさせられます。林双が自分の気持ちとどう向き合い、どのような決断を下すのか、今後の展開が非常に楽しみです。
また、江喜と母親の確執も、胸を締め付けられるものがありました。江海の計らいで母親に会うチャンスがあったにも関わらず、すれ違ってしまった江喜。彼女は、馬丁の優しさに触れながらも、過去のトラウマから素直になれない様子が見て取れます。馬丁の想いが江喜に届くのか、そして江喜と家族との関係が修復されるのか、注目したいポイントです。
つづく