あらすじ
第33話は、林双と周囲の人々の人間関係や仕事上の展開を中心に描かれています。林双は、娘の小苹果が描いた家族の絵に父親として顧許が描かれているのを見て、複雑な気持ちになります。一方、黄嘉儀は衛明が林双を褒めたことに腹を立て、後に街中で車に轢かれてしまいます。
林双のチームは技術審査会に参加しますが、衛明がデータを改竄したせいで最下位という結果に終わります。江喜は衛明の不正を暴こうとしますが失敗し、その結果、会社を辞めることになります。林双は新たな投資家を探すことを決意し、顧許の支援を受け、彼とのアルゴリズム対決に勝利することで、研究会の招待状を手に入れます。
それと同時に、衛明と黄嘉儀の関係は悪化の一途を辿ります。衛明は写真アルバムを贈って関係修復を試みますが、黄嘉儀は彼を許そうとはしません。
ネタバレ
林双は、娘の小苹果が描いた家族の絵を見て、父親が顧許になっていることに複雑な気持ちを抱く。一方、衛明は昨晩の徹夜に続き、泥酔して帰宅。黄嘉儀は怒りを抑えながら醒酒湯を用意し、 所在を問い詰めるが、衛明は妻を恐れていないと言い張り、妻が才色兼備で家庭的だと自慢する。黄嘉儀はそれが林双のことだと気づき、水を浴びせて部屋を出ていく。
街を歩く黄嘉儀は、不運にも車に轢かれてしまう。その頃、林双は江喜と再会し、協力を依頼。江喜は林双の会社で働くことになる。西米テクノロジーの審査会では、林双率いる小蠅科技は当初リードしていたものの、最終的に最下位に転落。衛明は勝ち誇った笑みを浮かべる。
実は、衛明は江喜が王磊からデータを受け取るのを目撃し、一部を改竄して江喜にすり替えていたのだ。林双は江喜を疑い、会場を後にする。江喜は衛明に詰め寄り、データ改竄を認めさせる。しかし、衛明は江喜と林双が手を組んでいることを見抜き、会社秘密漏洩の罪で二人を脅迫する。
小蠅科技は方舟との提携を失い、社内は混乱に陥る。林双は一人思い悩む。江喜は林双にどう向き合っていいか分からず、馬丁に慰められる。林双は徹夜で事業計画を修正し、新たな投資家を探す。顧許は食事を差し入れ、林双を励ます。
黄嘉儀は実家に戻り、衛明を無視する。衛明はメッセージを送るが、黄嘉儀は返事をしない。江喜は退職し、衛明は偽善的に彼女の今後を気にかけ、林双の会社の情報を聞き出そうとするが、江喜は何も知らないと答える。衛明は人間関係は利益のためだけだと言い放ち、江喜は軽蔑する。
林双は奔走の末、LIA会社から出資の確約を取り付ける。馬丁から、世界的な権威であるマシュー氏が来日し、講演会を開くことを聞いた林双は、彼の開発した新アルゴリズムを入手しようと考える。入手困難な講演会の招待状を顧許が手に入れ、二人は招待状を賭けてアルゴリズムのコンテストで勝負することに。
白熱した勝負の末、林双が勝利。顧許は潔く負けを認め、林双のアルゴリズムの実力を認める。二人は生涯に渡る競争を誓う。衛明は黄嘉儀に写真アルバムを贈るが、許しは得られない。黄母は娘に、衛明に製裁を加えるよう促す。
第33話の感想
第33話は、林双にとってまさに試練の連続でした。順調に進んでいた事業が、衛明の卑劣な策略によって暗転。信頼していた江喜さえも巻き込まれ、会社は窮地に立たされます。衛明のやり方は本当に汚く、見ていて腹が立ちました。データ改竄だけでなく、江喜を脅迫する場面は、彼の本性がよく表れていました。成功のためなら手段を選ばない彼の冷酷さは、今後さらに大きな波乱を巻き起こしそうです。
一方、林双の不屈の精神には感銘を受けました。困難に直面しても諦めず、新たな投資家を探し、技術革新を目指して努力を続ける姿は、まさにヒロインの鑑です。顧許とのアルゴリズム対決は、二人のライバル関係と同時に、互いを認め合う関係性も描かれていて、見応えがありました。林双の勝利は、彼女の才能と努力の証であり、今後の逆転劇への期待が高まります。
また、黄嘉儀と衛明の夫婦関係にも変化が見られました。黄嘉儀は衛明の裏切りに深く傷つき、実家に戻ってしまいます。衛明は謝罪しようとしますが、黄嘉儀の心はすでに離れてしまっているようです。二人の関係が今後どうなるのか、注目したいところです。
つづく