あらすじ
第4話では、林双が夫の衛明と江喜の関係に気づき、離婚を加速させ、娘の小苹果の親権を得ようと決意する様子が描かれています。彼女は結婚指輪を売却し、寄付を行い、弁護士に相談するなど、離婚の準備を著々と進めます。また、正当な財産分与を受けるため、江喜に協力を持ちかけますが、最終的には拒否されてしまいます。
一方、江喜は仕事で頭角を現し始め、衛明の助けもあって会社での地位を固めていきます。しかし、同僚の米雪からは疑いの目を向けられる場面も。
さらに、江喜の複雑な家庭環境や、弟の江海に対する責任感も描かれています。
ネタバレ
林双は、夫・衛明と江喜がホテルで一夜を過ごしたことを知り、江喜がわざとホテルに領帯を届けさせたことで怒りを募らせます。高熱にうなされる林双は、かつての衛明の甘い言葉を思い出し、離婚を決意。家を綺麗に片付け、二人の写真を全て処分します。
彼女は結婚指輪を中古店で売却し、そこで江喜が頻繁に安物のブランド品を質入れしていることを知ります。偶然、慈善活動の募金活動を見かけた林双は、指輪を売ったお金を全額寄付します。
弁護士に離婚相談をするも、不利な状況を指摘され、安定した仕事を見つけること、そして衛明の不貞と財産隠蔽の証拠を集めるよう助言されます。
林双は江喜に会い、離婚と娘の親権が欲しいこと、財産分与の協力と引き換えに半分を渡すことを提案します。江喜は拒否しますが、林双が彼女の質入れの事実を指摘し、衛明の本心を探る機会だと説得すると、渋々承諾します。
林双は、衛明が義両親に買った別荘の近くに感染症病院が建設されることを知り、義両親に伝え、彼らは返金を求めるように林双に頼みます。衛明は江喜と祝杯をあげようとしますが、江喜は体調不良を理由に断ります。
地方出身の江喜は、弟・江海と古いアパートで暮らしています。ある雨の日、面接に向かう途中、衛明と出会い、傘を借りながら方舟で働く野心を語ります。面接で衛明が方舟の役員だと知り、破格で採用されます。その後、親密な関係になり、衛明が既婚者だと知った江喜は、家庭で冷遇されているという彼の嘘の言葉を信じます。
衛明の誘いを断った江喜は、散らかったアパートに帰宅し、ゲームをしている江海を叱責します。江海に汚い金で稼いでいると罵られ、江喜はこれまでの苦労をぶつけます。謝罪する江海。
林双から連絡を受けた江喜は、協力することを決意します。林双は娘のアイスホッケー教室に申し込みますが、コーチは難色を示します。粘り強く説得し、半年間の体験入会を許可されます。
会議で江喜がプレゼンをする際、データが消えているトラブルが発生しますが、衛明が助け舟を出します。感謝する江喜は、林双との協力を断るメッセージを送ります。秘書としての江喜を心配する同僚に、衛明はサポートを頼みます。
第4話感想
第4話では、林双の冷静さと決断力、そして江喜の脆さと野心が際立っていました。夫の不貞行為に直面した林双は、感情に溺れることなく、娘の親権確保と財産分与に向けて著実に準備を進めていきます。中古店で指輪を売り、そのお金を募金する姿からは、未練を断ち切り、新たな人生を歩もうとする強い意誌が感じられました。弁護士への相談や江喜との駆け引きなど、冷静に状況を分析し、最善策を講じようとする彼女の知性は、まさに「華麗なる復讐」の始まりを予感させます。
一方、江喜は衛明の嘘に騙され、不倫関係に陥っていることに気づいていません。貧しい生活から抜け出したいという強い願望と、衛明の巧みな言葉に翻弄される彼女の姿は、痛々しくも人間らしい弱さを映し出しています。弟への苛立ちや、衛明の優しさに揺れる様子からは、彼女の不安定な精神状態が見て取れます。林双との協力関係をあっさり破棄してしまうのも、江喜の未熟さを象徴していると言えるでしょう。
二人の対比的な描写を通して、今後の展開がますます予測不可能なものとなり、物語への期待感が高まります。特に、林双がどのように「復讐」を進めていくのか、江喜はいつ真実を知り、どのような行動に出るのか、目が離せません。
つづく