あらすじ
第8話では、林双が様々な生活のプレッシャーの中で葛藤し、やがて目覚めていく様子が描かれています。父親の骨折入院を知り、慌てて病院へ駆けつける林双。同時に、夫の衛明からの不満や非難にも対応しなければなりません。そんな中、林双の父の優秀な教え子である顧許が現れ、彼女の現状を憂慮します。衛明は顧許に嫉妬心を抱き、さらに仕事や他の女性との関係によって、家庭内の緊張はさらに高まります。職場復帰を試みる林双ですが、挫折を味わいます。家庭の世話をする傍ら、同僚の江喜と衛明の間のもつれを解決しようと尽力します。社員旅行では、衛明は表向き林双と娘の小苹果に優しく接しますが、それは江喜との秘密の関係を隠すためでした。そしてついに、夕食会に江喜が現れたことで衛明の偽装は剝がれ落ち、良き夫、良き父親という仮面の下に隠された真の姿が露わになります。
ネタバレ
林双は病院で偶然顧許に会い、父親が掃除中に転倒し足の骨を折って入院していることを知ります。すぐに父親を見舞い、両親に連絡しなかったことを責めますが、両親は娘の負担を増やしたくなかったと説明します。
その時、衛明から電話があり、義父の胃カメラ検査に付き添っていないことを責められます。林双は仕方なく父親の入院を伝えます。林父の優秀な教え子である顧許は、大学時代から林双をライバル視していました。今回帰国し、林双と競い合うつもりでしたが、彼女は専業主婦になっており、顧許は内心残念に思います。
衛明が病院に到著し、駐車場で高級車に目を留めます。病室に入ると、顧許が義父のために果物を剝いており、義母と談笑している光景を目にし、面白くありません。その高級車が顧許のものだと知り、嫉妬心を募らせます。
衛明は林双を病院の玄関まで送り、両親に謝るように言い残し、会社の緊急事態を理由に去っていきます。林双は衛明が現実逃避していることを悟りますが、何も言いません。帰宅後、姑の終わりのないな小言にうんざりし、専業主婦になったことを後悔し始めます。
家計を助けるため、林双は父親の見舞いのついでに、ライドシェアの仕事をいくつかこなします。そこで磐石会社の求人を知り、面接を受けに行きますが、新卒のみの募集だと断られてしまいます。偶然、産休明けの朱暁晴の頼みでブラウスを洗うことになり、その際に履歴書をトイレに置き忘れてしまいます。
一方、磐石会社では、高額の報酬で顧許がCEOに就任した初日でした。エレベーターで、自分が空から降ってきたCEOだと噂されているのを耳にします。林双は衛明に父親の退院の迎えを頼みますが、会議を理由に断られます。タクシーを呼ぼうとしたその時、顧許が現れ、送っていくと申し出ます。さらに、林父を背負って家まで送り届けます。
会社に戻った馮凱は、副社長の座を狙い、社内で勢力拡大を図っています。衛明も週末の家族ぐるみでの社員旅行を企画し、未婚の江喜には参加させず、2800元の現金で補償することにします。これが社員たちの憶測を呼び、江喜は衛明に抗議しますが、適当にあしらわれます。落ち込んだ江喜はジムでストレスを発散します。林双は江喜の悩みを察し、衛明の正体を暴くように勧めますが、江喜は拒否します。
週末、衛明は林双と小苹果を連れて社員旅行に参加します。江喜には花束を贈り、謝罪と補償を約束します。林双は江喜に、衛明の態度をその場で確認するように促します。旅行中、衛明は林双と小苹果に優しく接しますが、小苹果がプリンセスドレスを著たがらなかったため転んでしまい、林双が怪我の手当てをします。夕食会で、衛明は林双を良妻賢母だと褒め称えます。しかし、江喜がドレスアップして現れたことで、場が凍りつきます。米雪から、衛明が江喜の参加を拒否していたことを聞いた林双は困惑します。衛明は必死に言い訳をします。
最後に、衛明は江喜を呼び出し、ここに来るべきではなかったと叱責し、二人の関係を終わらせます。登場人物たちの複雑な関係とそれぞれの苦悩が描かれたエピソードです。
第8話の感想
第8話は、林双の苦悩と葛藤が深まるエピソードでした。夫である衛明の身勝手さ、義両親の無理解、そして家計の苦しさ。専業主婦という選択をしたことへの後悔が、彼女の表情からひしひしと伝わってきました。病院での偶然の再会から、顧許の存在が林双の人生に再び影を落とします。優秀で優しく、そして林双の才能を認めてくれる顧許。彼との出会いは、林双にとって希望の光となるのでしょうか、それともさらなる苦悩の種となるのでしょうか。
一方、衛明の保身と虚栄心はさらにエスカレートしていきます。江喜への仕打ち、そして林双への偽りの愛情表現。彼の行動は、見ている側も不快感を覚えるほどでした。会社での保身のために、家族を利用する姿は、まさに現代社会の縮図とも言えます。
特に印象的だったのは、林双が磐石会社の面接に落ちたシーンです。一度家庭に入った女性が社会復帰を目指すことの難しさが、リアルに描かれていました。そして、その会社にCEOとして就任した顧許。二人の人生が再び交差する瞬間は、今後の展開への期待感を高めます。林双は、この逆境をどのように乗り越えていくのか、そして顧許との関係はどのように変化していくのか、今後の展開から目が離せません。
つづく