ある夜、若い女性が喜び勇んで帰宅すると、家族全員が殺害されているのを発見しました。赤い目をした白衣の男が彼女の首に噛みつき、物語は一年後に飛びます。宰相の娘、胥清清は、温厚賢淑として知られ、顧盛寒との結婚を命じられます。これに激怒した清清は、酒に溺れ、顧盛寒と結婚するくらいなら死んだ方がましだとまで言い放ちます。
そこに徐引が現れ、清清が軽率に勅命に逆らえば、最大の利益を得るのは顧盛寒だと諭します。清清は徐引の言葉をうるさがりますが、徐引は顧盛寒を殺したいとさえ考えている様子。清清はそれを無謀だと一蹴します。すると徐引は、自分が清清の代わりに顧盛寒に嫁ぐと申し出ます。実は、一年前、徐引の家族を滅ぼしたのは顧盛寒で、彼女には復讐すべき父の仇があったのです。清清は自分と徐引の容姿が全く違うことを懸念しますが、徐引は復讐のためならどんな犠牲も払う覚悟だと断言します。
一方、将軍府では、顧盛寒は清清との結婚を知らされます。この政略結婚は、両家を争わせるためのものだと彼は理解していました。間もなく、徐引は清清に成り代わり嫁ぎます。茨の道であることは承知の上で、復讐を果たせるならそれで良いと、彼女は強い決意を抱いていました。
こうして徐引は宰相府から将軍府へ嫁ぎ、媒酌人に支えられながら大広間へと進みます。仮対側からは、部下に車椅子を押された顧盛寒が現れます。吉時が訪れ、二人は結婚の儀式を始めますが、顧盛寒は儀式が終わる前に立ち去ろうとします。しかし、老夫人に止められます。清清に扮した徐引は、顧盛寒に礼儀を尽くすよう促しますが、彼は拒否します。
徐引は被り物を外し、顧盛寒に毒入りの祝いの酒を飲むよう迫ります。顧盛寒はそれを徐引に飲ませようとしますが、徐引は仕方なく飲み幹します。顧盛寒が仮応する間もなく、徐引は彼に口づけをし、毒酒を彼の口へと流し込みました。
第1話の感想
「紅い結婚~愛は復讐の裏に~」第1話は、衝撃的な幕開けと緊張感あふれる展開で、視聴者を一気に物語の世界へと引き込みました。冒頭、幸せな家庭が一瞬にして崩壊する残酷なシーンは、復讐劇の壮絶さを予感させます。赤い目をした白衣の男の正体は未だ謎に包まれていますが、その恐ろしい姿は強烈な印象を残し、今後の展開への期待を高めます。
ヒロインである徐引の復讐心は、家族を失った悲しみと怒りから生まれたものであり、彼女の強い意誌と覚悟が伝わってきます。容姿の異なる清清に成り代わり、危険を顧みず顧盛寒への復讐を実行しようとする姿は、まさに命懸けです。一方、政略結婚の道具として利用される顧盛寒は、冷酷で傲慢な態度を見せますが、その表情の裏には何か複雑な感情を秘めているようにも感じられます。二人の対立と、徐引の復讐劇がどのように展開していくのか、今後の物語から目が離せません。
特に印象的なのは、徐引が顧盛寒に毒酒を飲ませるシーンです。祝言の場で、静かに、しかし確実に復讐を進める彼女の強い決意が、画面越しにも伝わってきました。この大胆な行動は、今後の二人の関係に大きな波紋を投げかけることは間違いありません。また、徐引と清清の関係性、そして顧盛寒の過去についても、多くの謎が残されており、今後の展開が非常に楽しみです。それぞれの思惑が交錯する中、愛と復讐の物語がどのように描かれていくのか、期待が高まります。
つづく