顧盛寒(グ・シェンハン)は気を失った徐引(シュー・イン)を抱きかかえ、皆の前に現れた。驚くことに、彼の足はもはや不自由ではなかった。顧盛明(グ・シェンミン)は偽善的に心配する素振りを見せるも、顧盛寒は取り合わず、徐引に何かあれば百倍返しだと警告する。
顧盛寒は付きっきりで徐引を看病する。徐引の顔に触れようとしたその時、彼女は目を覚ました。顧盛寒は再び冷たい態度に戻る。徐引はなぜ危険を冒してまで自分を助けたのか問うが、顧盛寒はただ「お前は俺の妻だ」と冷淡に答える。実は火事は顧盛明の仕業で、英雄救美を演じて徐引の好意を得ようとしたのだった。徐引は「みんな、あなたにとって何か目的があるのね」と尋ねると、顧盛寒は薬を徐引に与えようとしていた手を止め、怒って部屋を出ていく。
徐引の父は顧盛寒が徐引を救い、足の障害が偽りだったことを知る。顧盛寒をこれ以上置いておくことは危険だと判断し、徐引と顧盛寒を夕食に招く。顧盛寒の部下も同行しようとするが、「家族の食事だ」と拒否される。
足の障害を隠す必要がなくなった顧盛寒は、もはや車椅子を使うことはない。徐引の父は、顧盛寒に頼ることがあると偽善的な言葉を述べながら、虎符の在り処を探ろうとする。徐引の首を掴み、令牌を渡せば顧盛寒を始末できると脅迫するが、徐引は躊躇いながらも令牌を渡さない。
徐引の父は徐引に薬を渡し、顧盛寒の食事に混ぜるよう指示する。しかし、顧盛寒は徐引が令牌を渡さなかったことに安堵する。賭けに勝ったのだ。徐引は父の死に不審な点を感じ、顧盛寒を害することをためらう。顧盛寒もまた、徐引への想いを強くし、花束を贈るが、徐引は受け取らない。
第14話の感想
第14話は、顧盛寒の隠された一面と徐引の揺れる心情が描かれた、緊迫感あふれるエピソードでした。これまで車椅子に乗っていた顧盛寒が、実は健常者であったという衝撃の展開。火事の中、徐引を救い出す姿はヒーローそのものでしたが、その裏には冷酷な計算と策略が隠されているようにも感じられます。徐引への態度は依然として冷淡ですが、時折見せる優しさや懸念が、彼の真意をより一層謎めいています。
つづく