胥清清シュ・チンチンはわざと顧盛寒グ・シェンハンに近づき、その様子を徐引シュー・インは涙ながらに見つめていた。盛寒は隙を見て清清を気絶させ、隠れていた徐引シュー・インを解放する。しかし、盛寒は徐引シュー・インを傷つける言葉を浴びせ、怒った徐引シュー・インは盛寒を平手打ちして立ち去った。

家に帰った徐引シュー・インは父親と共にここを離れようと考えたが、父親は既に何者かに刺殺されていた。そこに現れた顧盛明グ・シェンミンは、この事件は盛寒の仕業だと徐引シュー・インに吹き込む。盛明は、徐引シュー・インの父親が生前に、盛寒が徐引シュー・インの持つ虎符を狙っていると打ち明けてきたこと、そして死の間際に紙切れを握りしめていたことを伝え、全てを盛寒に結びつけるように話を進めた。

徐引シュー・インは、愛する盛寒が父親を殺したのだと信じざるを得なくなる。父親の墓前で徐引シュー・インは復讐を誓う。その背後で、盛明は不敵な笑みを浮かべていた。

一方、盛寒に愛想を尽かされたと考えた清清は、盛寒を眠らせて令牌と虎符を探そうと企む。盛寒の膝に座り、睡眠薬を盛った茶を飲ませようとするが、逆に盛寒に飲まされてしまい、気を失ってしまう。物陰に隠れていた徐引シュー・インは、盛明の言葉を思い出し、盛寒が犯人だと確信を深める。

そして、徐引シュー・インは清清の服に著替え、盛寒への復讐を決行するため、彼を刺殺しようと動き出す。

第17話の感想

第17話は、怒涛の展開で息をする暇もないほどでした。徐引シュー・インの父親が殺害され、その犯人として顧盛寒グ・シェンハンが疑われるという衝撃的な出来事が起こります。顧盛明グ・シェンミンの巧妙な策略によって、徐引シュー・インは愛する盛寒に憎しみを抱くことになり、復讐を決意するまでの過程が丁寧に描かれていました。

特に印象的だったのは、徐引シュー・インの感情の変化です。最初は盛寒に惹かれ、幸せな未来を夢見ていた彼女が、父親の死によって絶望の淵に突き落とされる様子は、見ているこちらも胸が締め付けられるようでした。愛と憎しみの狭間で揺れ動く彼女の心情が、繊細な演技によって表現されており、深く感情移入することができました。

つづく