徐引は負傷した顧盛寒を支え逃げようとしたが、顧盛明が煙幕弾を投げつけた。抵抗する間もなく二人は捕まり、盛寒は全て弟の計画だったと悟る。盛明は徐引を取り戻そうとしていたのだ。盛寒は傷つきながらも徐引を守ろうとしたが、力及ばず、徐引は盛明に連れ去られてしまう。
盛寒は軟筋散を浴びて動けなくなっていた。一方、目を覚ました徐引は盛明に連れられ大広間にいた。盛明は盛寒の命を盾に、徐引に結婚を迫る。盛寒をこれ以上傷つけたくない徐引は、要求を受け入れるしかなかった。老夫人さえも盛明に操られ、徐引はそのまま婚礼を挙げさせられる。盛寒は抵抗を試みるも、全身を縛られて身動きが取れない。
交杯酒の儀の時、徐引は隠し持っていた簪で盛明を刺した。彼女は父の仇を討つと言い、盛明が父を殺したことを知っていたのだ。盛明は死んだかと思われたが、鎧を著ていたため無傷だった。しかし、逆上した盛明は盛寒を刺してしまう。
狂気に満ちた盛明は、盛寒に自分と徐引の初夜を見せつけると、盛寒に毒を飲ませ、徐引に自分を楽しませるよう脅迫する。盛寒を救うため、徐引は要求に従うしかなかった。徐引がゆっくりと衣服を脱いでいく中、盛寒は盛明に徐引を解放するよう懇願し、徐引の目からは涙が止まらなかった。
盛明はさらに盛寒に跪くよう命じる。盛寒は仕方なく跪き、徐引を許すよう乞う。最終的に、盛寒は将軍の地位と引き換えに徐引の貞操を守った。
第22話の感想
第22話は、まさに息詰まる展開でした。愛と復讐が複雑に絡み合い、登場人物たちの苦悩がひしひしと伝わってきました。特に、顧盛寒の徐引を守ろうとする強い意誌と、徐引の愛する人への献身的な姿には胸を打たれました。
顧盛明の歪んだ愛と復讐心は、見ている側も恐怖を感じるほどでした。目的のためには手段を選ばず、兄や愛する女性を傷つける姿は、まさに狂気と言えるでしょう。彼の心の闇はどこから生まれたのか、今後の展開で明らかになることを期待します。
つづく