顧盛明は徐引に父親の形見を全て渡した。徐引は、その中の一冊の本に虎符の起動方法が隠されていると言い、実は密書を抜き取る機会を狙っていた。密書には虎符の入手方法が記されており、徐引はそれを読んだ後、隠したが、顧盛明に見つかってしまった。顧盛明は徐引の本と密書を見つけ、虎符を得るには二人が同衾すればいいことを知る。
そこで、顧盛明は徐引に迫るが、徐引は必死に抵抗する。顧盛明が襲いかかってきた隙に、徐引は銀針を顧盛明の首に刺し、顧盛明は幻覚を見る。徐引は顧盛明を殺そうとするが、将軍府は顧盛明の手下でいっぱいであることを思い出し、今は顧盛明から全てを奪い返すことが先決だと考える。
徐引は顧盛寒の元を訪れ、虎符の起動方法を見つけたと告げる。そして、顧盛寒と契りを交わすことで虎符が起動すると伝える。徐引は顧盛寒を抱きしめ、謝罪する。何度も顧盛寒に助けられたにも関わらず、傷つけてしまったことを。顧盛寒は気にせず、二人は既に愛し合っているのだと伝える。
徐引は顧盛寒の蠱毒の解毒剤も手に入れており、復讐の後、顧盛寒と生きていくことを誓う。顧盛寒も奪われたものを全て取り戻すと誓い、徐引にキスをする。徐引は涙を流すが、それは顧盛寒を眠らせるための芝居だった。顧盛寒が目を覚ました時、全てが良くなっているようにと願う。
実は、徐引は蠱毒の解毒剤を服用しており、自分の血を顧盛寒に飲ませることでしか、顧盛寒の体内の蠱毒を消すことができない。徐引は全ての手筈を整えると約束する。
第23話の感想
「紅い結婚~愛は復讐の裏に~」第23話は、徐引の狡猾さと愛情の深さが際立つ、緊張感あふれる展開でした。虎符の秘密をめぐる駆け引き、顧盛明への仮撃、そして顧盛寒との再会と偽りの涙…息つく暇もない怒涛の展開に、思わず画面に釘付けになりました。
特に印象的だったのは、徐引が顧盛明を欺くシーンです。銀針を用いて幻覚を見せるという機転の良さ、そして将軍府の現状を冷静に分析し、復讐よりも虎符の奪還を優先する判断力。彼女の知略と胆力は、まさに圧巻でした。
つづく