意識を取り戻した顧盛明は、徐引が顧盛寒を逃がしたことを知り激怒し、徐引の首を締め上げます。徐引は、既に顧盛明と結ばれ、虎符も手に入れたと告げます。顧盛寒がいなくなれば、一生徐引を大切にすると言う顧盛明。
しかし、徐引は自分の配下が顧盛寒の手下であること、そして昨晩は顧盛明を迷魂針で眠らせ、関係を持ったように見せかけただけだと明かします。激昂する顧盛寒を守るため、徐引は自らの胸から虎符を切り出し、顧盛明に渡します。虎符を手に入れた顧盛明は大喜びで、労せずして虎符と顧盛寒が一生かけても得られない成功を手に入れたと高笑いします。
ところが、喜びも束の間、虎符は消滅してしまいます。徐引は、自分が虎符の本体であり、体から離れると消滅すると説明します。信じようとしない顧盛明に、全ては無駄だったと告げる徐引。怒り狂った顧盛明は徐引を刺そうとしますが、突然心臓発作を起こします。
その瞬間、顧盛寒が兵を率いて到著します。顧盛明は慌てて謝罪し命乞いをしますが、顧盛寒は既に愛想を尽かしていました。自らの惨めな姿を嘆く顧盛明は、再び顧盛寒を襲おうとしますが、兵士に喉を斬られ絶命します。
重傷を負い、声も出せない徐引を顧盛寒は抱き上げます。徐引は、顧盛寒を仇とみなしたことが人生最大の過ちだったと呟きます。一方、顧盛寒は、仇として出会えたからこそ再会できたのだと感謝します。徐引はそのまま気を失い、医師の治療を受けても昏睡状態が続きます。顧盛寒は徐引の回復をひたすら祈ります。
顧盛寒は徐引を人裏離れた場所に連れて行き、数日後、徐引はついに目を覚まします。顧盛寒と一生を共にしたいと願う徐引。二人は抱き合い、深くキスを交わします。
第24話の感想
「紅い結婚~愛は復讐の裏に~」最終回、第24話は、息詰まる展開と感動的な結末で幕を閉じました。悪役・顧盛明の最期は、自業自得とはいえ、どこか哀れを感じさせるものでした。虎符を手に入れたと歓喜したのも束の間、それが消滅し、さらに心臓発作、そして最愛の弟に裏切られ殺されるという、まさに悪夢のような結末でした。彼の野望と執念は、最終的に全て空虚なものとなってしまいました。
一方、徐引と顧盛寒の関係は、まさに波乱万丈。仇同士として出会い、様々な困難を乗り越え、最終的に愛を確かめ合うという、ドラマチックな展開でした。徐引が胸に秘めていた真実、そして顧盛寒の揺るぎない愛情が、二人の絆をより一層強く結びつけたと言えるでしょう。特に、徐引が昏睡状態から目覚め、顧盛寒と永遠の愛を誓うシーンは、涙なしでは見られませんでした。
全体を通して、愛と憎しみ、復讐と許しといった複雑な感情が巧みに描かれており、最後まで目が離せないストーリーでした。特に、徐引が自らを犠牲にして顧盛寒を守ろうとする姿は、彼女の深い愛情と強さを象徴する印象的なシーンでした。最終的に二人が静かな場所で幸せに暮らす結末は、視聴者に安堵感と希望を与えてくれる、心温まるものでした。