徐引は計画が完璧だと思っていた矢先、何者かに襲撃される。顧盛寒はすぐさま徐引を守り、徐引は肩を負傷するも、顧盛寒は刺客に仮撃の隙を与えない。
顧盛寒に最後の矢が放たれようとした瞬間、徐引の父が間一髪で矢を掴む。父は目の前の胥清清が別人だとは気づかず、娘を溺愛していると思い込んだ徐引は、父に顧盛寒を殺させようと企む。しかし、逆に父から平手打ちを食らい、胥清清も父の駒の一つに過ぎないことを悟る。
父は徐引に顧盛寒の令牌を奪うよう命じる。徐引は承諾する。顧盛寒を倒すには、父の力が必要だったからだ。一方、顧盛寒は徐引の肩の傷跡を残さないよう、金瘡薬を用意する。徐引は幾度も顧盛寒の暗殺に失敗し、逆に窮地に陥る度に顧盛寒に助けられる。徐引の心は揺らぎ始める。
しかし、理性は顧盛寒が父の仇であることを徐引に突きつける。復讐を誓う徐引のもとに、顧盛寒が薬を持って現れ、自ら徐引の傷に薬を塗ろうとする。徐引は拒もうとするが、顧盛寒が近づくにつれ、照れくささを感じてしまう。
徐引の父は、目の前の胥清清が娘ではないことに感づき始めていた。彼は既に、顧盛寒が徐家を偽装死で逃がしたことを知っており、真相を知れば徐引を殺そうとするだろう。顧盛寒は徐引を争いに巻き込みたくない一心で、真実を告げずに、自分が彼女を守ると心に誓う。
夜、徐引は顧盛寒に菓子を作る。顧盛寒が食べるのを躊躇うのを見て、徐引は自ら菓子を口にし、毒が入っていないことを示す。すると、顧盛寒は徐引の口から直接菓子を奪い食べる。徐引は驚きで言葉を失う。
第5話の感想
第5話は、徐引の葛藤と顧盛寒の深い愛情が描かれた、切ない回でした。復讐心に燃える徐引は、幾度となく顧盛寒の命を狙いますが、その度に顧盛寒は彼女を守り、献身的な愛を示します。徐引は顧盛寒の優しさに触れるたびに心が揺らぎ、復讐と愛の間で苦悩する姿が印象的でした。
特に、顧盛寒が徐引の肩の傷に薬を塗るシーンは、二人の微妙な距離感と緊張感が伝わってきて、見ているこちらもドキドキしました。徐引は拒もうとしながらも、顧盛寒の温もりに触れ、微かに心を許しているようにも見えました。
また、徐引が作った菓子を顧盛寒が口移しで食べるシーンは、二人の関係性が大きく変化する重要な場面でした。徐引の驚きと戸惑い、そして顧盛寒の強い想いが込められたこのシーンは、今後の展開を暗示しているかのようでした。
つづく