徐引(シューイン)は顧盛寒(グーシェンハン)殺害の嫌疑をかけられ、屋敷の大広間で尋問を受けた。誰もが徐引の犯行だと信じ、弁解の余地もない。徐引は家規に従い罰を受け入れようとするが、顧盛明(グーシェンミン)は彼女を庇おうとする。しかし魏月希(ウェイユエシー)は、徐引が顧盛寒を刺すのを目撃したと主張し、譲らない。徐引を守るため、顧盛明は自らも罰を受けることを決意する。
自責の念に駆られる徐引。そんな中、顧盛寒が現れ、妻を罰するなど許さないと、徐引を打とうとした下人に製裁を加える。そして徐引を介抱させ、部屋へ帰らせた。一方、祖母は顧盛明に怒り、罰を続けさせた。
顧盛寒の徐引への庇護に、魏月希は怒りを募らせる。だが、そこに顧盛寒が現れ、徐引への嫌がらせを続けるなら容赦しないと警告する。この下馬威に魏月希は恐れおののく。
部屋に戻った顧盛寒に、徐引は顧盛明の身を案じる言葉を繰り返す。顧盛寒に顧盛明を解放するよう頼む徐引。顧盛寒は拒否するが、徐引は昨夜、車椅子に座る顧盛寒の足が動いたのを思い出し、彼が実は麻痺していないのではないかと疑い始める。そこで、このことを持ち出し、顧盛寒を脅迫してみることにした。
顧盛寒は策略に嵌り、仕方なく車椅子から立ち上がる。そして、不本意ながらも顧盛明を助けるよう手配すると約束する。解放された顧盛明に、徐引はすぐに駆け寄り、薬を塗ってあげる。この屋敷で自分を気遣ってくれるのは徐引だけだと、顧盛明は心の中で喜びを感じる。しかしその時、顧盛寒が現れ、徐引の手を掴み、自分の部屋へ連れ戻そうとする。抵抗する徐引を、顧盛寒は力づくで抱き寄せ、連れ去ってしまう。顧盛明は、徐引が連れ去られる姿を目に焼き付け、全てを取り戻すと誓う。
部屋に戻った顧盛寒は、徐引に激しいキスをする。徐引は必死に抵抗するが、顧盛寒は手を緩めない。そして、徐引の胸にある刺青に気づき、驚きを隠せない。
第8話の感想
第8話は、徐引と顧盛寒、そして顧盛明の三人の関係性がさらに複雑に絡み合い、目が離せない展開でした。徐引は濡れ衣を著せられながらも、顧盛明を守ろうとする強い意誌を見せ、彼女の優しさと芯の強さが際立っていました。一方、顧盛明は徐引への想いを募らせながらも、兄である顧盛寒との間で板挟みになり、苦悩する姿が切なかったです。
そして、最も気になるのが顧盛寒の行動です。徐引を庇護する一方で、強引に自分の部屋へ連れ戻し、激しいキスをするなど、彼の真意が掴めません。麻痺していないふりをしていた理由も不明瞭で、今後の展開が非常に気になります。徐引の胸の刺青に気づいた時の彼の表情も意味深で、何か重要な秘密が隠されているのかもしれません。
つづく