第40話
陳默の野望は青見によって暴かれ、陳默は悲惨な死を遂げ、権力奪取の夢は終わりを告げました。容玉は悲しみの中から立ち直り、李牧陽から飛隼符を受け取り、自ら兵を率いて仮乱軍を鎮圧することを決意します。しかし、その重要な局面で、花霓は離縁状を残し、一人で去ってしまいます。
李牧陽は怒って青見に詰め寄りますが、危うく製圧されそうになります。その危機一髪のところで、容玉が駆けつけ、李牧陽を救い出します。彼女は李牧陽を連れてその場を離れます。
第41話
花霓は青見の暗殺を試みますが、失敗に終わります。そこで、花霓は挑発的な言動で、青見に結婚式の日に熱気球に乗ることを約束させます。一方、李牧陽と容玉は態勢を立て直し、共に城を攻める戦略を練ります。青見と花霓の結婚式の知らせは、城を攻める絶好の機会をもたらしました。
結婚式は予定通り行われますが、青見の手下たちが民衆に剣を振りかざし、民衆は祝いの飴を受け取りに近づくことができません。この光景は痛ましいものでしたが、同時に李牧陽と容玉の攻城の決意を固めさせます。彼らは、この戦いが国の安寧のためだけでなく、罪のない苦しむ民衆のためでもあることを知っていました。
第42話
李牧陽たちは、事前に綿密な計画を立て、民衆に変装して混乱した現場に潜入していました。彼らは混乱に乗じて、場を製圧します。しかし、青見は花霓を人質に取り、恐れることなく抵抗します。
しかし、花霓は予想外の勇気と決意を見せます。彼女は青見と共に死ぬことを選び、自らの命と引き換えに正義と平和をもたらしました。彼女の犠牲に、李牧陽は悲嘆に暮れます。
人々の努力により、孔雀城はついに平和と安寧を取り戻します。誰もが円満な結末を迎えましたが、ただ一人、花霓の姿だけがありませんでした。彼女の死は皆に惜しまれました。
一方、花霓は現代に戻っていました。彼女は孔雀城での出来事を記した小説を手に持ち、李牧陽や青見たちとの冒険と愛憎の日々を静かに思い返していました。
第40-42話の感想
怒涛の展開で、一気に物語が結末に向かった40-42話。陳默のあっけない最期、花霓のまさかの行動、そして物語の舞台が現代に戻るという驚きの連続でした。特に花霓の自己犠牲は衝撃的で、彼女の勇気と決意に涙しました。李牧陽の悲痛な心情を思うと胸が痛みます。孔雀城は平和を取り戻したものの、花霓を失った喪失感は大きく、切ない余韻が残ります。しかし、現代で小説を読む花霓の姿に、彼女なりの幸せを見つけたのかもしれないと、少し救われた気持ちにもなりました。全体的に、犠牲の上に成り立つ平和というテーマが深く描かれており、考えさせられる内容でした。
つづく