第6話
李牧陽は容玉からの誘いを避けるため、花霓との外出を計画します。しかし、その途中で夢に見た光景が現実となり、花霓が謎の人物に誘拐されそうになります。この出来事から、李牧陽は花霓を守る決意を強くします。
一方、禾欢は計略が失敗に終わったにもかかわらず、新たな計画を企てます。豊収節が近づき、花霓は豊成郎君に瑠璃花吻を贈る役に選ばれます。花霓は緊張と期待でいっぱいですが、李牧陽はの隣にで彼女を励まします。しかし、儀式の最中に誤解が生じ、花霓と李牧陽は気まずい思いをします。この様子は人々に笑いを誘い、豊収節をさらに盛り上げます。
第7話
赤尾蚨の背後にある秘密が禾欢によるものだと知った李牧陽は考え込みます。その頃、容玉は母親に励まされ、李牧陽に自分の気持ちを伝える決心をします。しかし、赤尾蚨の呪いを解く唯一の宝物である月暈花が成熟したその時、黒衣の男たちに奪われてしまいます。混乱の中、容玉は杜莫謙と思いがけず一夜を共にします。
翌日、禾欢は突然、朝廷で李牧陽と花霓との対決を要求します。朝廷は緊張感に包まれ、三人の間の秘密が徐々に明らかになっていきます。容玉の想い、赤尾蚨の真実、月暈花の失踪、そして黒衣の男たちの正体、これら全てが朝廷での対決の焦点となります。
第8話
李牧陽と花霓は巧みな仮撃で禾欢を窮地に追い込みます。しかし、禾欢が投獄されそうになったその時、阮九術が彼女を救います。彼は禾欢を厳しく叱責し、無謀な行動を慎むよう忠告します。
一方、容玉は杜莫謙との関係を修復しようとしますが、拒絶されてしまいます。彼女は失意と無力感に苛まれます。
百花殺のメンバーは暗殺事件の真相を突き止めようとしますが、容玉に包囲されてしまいます。この状況を打開するため、李牧陽は機転を利かせ、花霓の湯桶に隠れて逃げようとします。
第9話
李牧陽は花霓に秘密を守らせるため、彼女の命を盾にします。その後、自分の行動を後悔し謝罪に行きますが、逆に花霓との溝を深めてしまいます。その夜、彼は夢の中で花霓と結婚するという奇妙な夢を見て、混乱し、人に助けを求めます。
一方、容玉は百花殺への誤解を深めていきます。彼女は百花殺を邪悪な力だと信じ込み、花霓を重要な人物だと見なします。二人の間で板挟みになった花霓は、李牧陽を裏切ることも、容玉の誤解を解くこともできず、苦悩します。
第10話
花霓は自分の命を守るため、百花殺を抜けるという苦渋の決断をします。李牧陽は表向きは彼女の要求を受け入れますが、内心では花霓が百花殺を離れることを望んでいません。
一方、容玉の李牧陽への想いは変わらず、杜莫謙を悲しませます。彼は容玉が李牧陽のために尽くすのを見守りながら、自分の気持ちを伝えることができません。
しかし、李牧陽は花霓を諦めず、解毒を口実に罠を仕掛けます。彼は花霓を脅迫し、自分の要求を飲ませようとします。花霓は窮地に陥り、李牧陽の計画を受け入れるしかありません。
『ふしぎの国の聖使』第6-10話 感想
第6-10話では、物語が大きく動き出し、登場人物たちの関係性や隠された秘密が徐々に明らかになってきました。李牧陽と花霓の関係は、誤解や策略が絡み合い、ますます複雑に。特に、李牧陽が花霓の命を盾に秘密を守らせようとするシーンは、彼の二面性を表していて印象的でした。
また、容玉の李牧陽への一途な想いと、それを知りながらも何もできない杜莫謙の切ない心情も描かれ、恋愛模様からも目が離せません。禾欢の策略や、黒衣の男たちの暗躍など、サスペンス要素も加わり、物語はさらに深みを増しています。
個人的には、8話で李牧陽が花霓の湯桶に隠れるシーンがコミカルで面白かったです。シリアスな展開の中にも、こういった息抜きになるシーンがあることで、物語に緩急が生まれていると感じました。
つづく