東南デザインリーグの決勝戦、熱気に包まれた会場で、ライブ配信プラットフォーム「鋭直播」の女性キャスター、唐心 は7番の選手を応援していました。しかし、それは夢で、現実に唐心 は海雅射撃チームの試合をライブ配信するために来ていました。
海雅射撃チームのキャプテンが対応するはずでしたが、急用のため、チームメンバーの江一天が対応することになりました。しかし、銃の検査で海雅射撃チームの銃が重量オーバーで不合格となり、出場が危ぶまれます。チームが焦る中、7番のユニフォームを著たキャプテン、沈清源 が現れ、梅雨の湿気が原因である可能性を示唆し、問題を解決しようとします。
休憩室で7番のユニフォームを見た唐心 は、沈清源 がかつての同級生であることに気づきます。学生時代、沈清源 は授業中に銃の絵を描いていて先生に怒られ、唐心 が助け舟を出したことがありましたが、沈清源 はそのことを覚えていませんでした。それどころか、沈清源 は唐心 をレポーターと勘違いし、江一天に紹介します。江一天から、沈清源 が重度の相貌失認であるものの、名前と人物は一緻して覚えられることを聞かされます。唐心 は沈清源 が銃を調整する様子を見ようとしますが、見つかってしまい慌てて隠れます。
沈清源 の努力で銃の問題は解決し、海雅射撃チームは無事に出場できるようになります。オランダで開催される選手権で、唐心 はライブ配信を開始します。一方、沈清源 はチームメイトが練習せずにライブ配信を見ていることに不満を感じますが、彼らが唐心 に興味を持っていることに気づきます。試合で沈清源 は素晴らしい成績を出し、唐心 は彼への見方を変え始めます。しかし、試合の合間に、沈清源 は唐心 に、彼女の存在が彼のパフォーマンスに影響を与えるため、自分の前に現れないでほしいと冷たく言い放ちます。
真相を確かめるため、沈清源 は丁医師に連絡を取り、石暁辞も彼の状態を気にかけます。凌達グループの御曹司、杜凌楓が現れ、物語は新たな展開を見せます。杜凌楓は試合会場を探している途中で唐心 と出会い、彼女の助けを借りて正しい方向を見つけます。偶然にも、二人は隣同士の席に座ることになります。杜凌楓はスポンサーを探しに来たと明かし、唐心 に誰が最も優れた射手か尋ねます。唐心 は周越と沈清源 を推薦します。
試合中、沈清源 のパフォーマンスは再び不安定になり、丁医師は石暁辞と江一天に、これが唐心 の影響である可能性を伝えます。試合に影響を与えないように、唐心 は隠れて撮影しようとしますが、うまくいきません。最終的に、彼女はライブ配信を中断することを決意し、マネージャーの周祖光からのプレッシャーに直面し、「もし私のライブ配信が海雅チームの敗北につながったら、それは成功と言えるのか?」という疑問を投げかけます。
第1話の感想
「元カレはツンデレ名射手~彼女のハートを射抜け!~」の第1話は、スピーディーな展開と魅力的なキャラクター設定で、視聴者を一気に物語の世界へ引き込みます。主人公の唐心 と沈清源 の再会は、過去の誤解や記憶のずれが絡み合い、もどかしくも目が離せません。
特に、射撃競技のシーンは緊張感があり、専門的な知識がない視聴者でも楽しめるように工夫されています。銃の重量問題や天候の影響など、リアリティのある描写がドラマに深みを与えています。
また、沈清源 の相貌失認という設定が、今後の二人の関係にどのように影響するのか、非常に興味深いです。単なるラブコメディにとどまらず、競技スポーツの厳しさや人間ドラマも描かれており、今後の展開に期待が高まります。唐心 の仕事への情熱と、沈清源 の抱える過去、そして二人を取り巻くサブキャラクターたちの動向も見逃せません。
つづく