唐心 は、沈清源 が自分に会うたびに逃げてしまうことに困惑していました。このままでは、射撃選手としての彼のキャリアに影響が出てしまうと心配します。諦めかけた唐心 でしたが、丁芳に励まされ、沈清源 の問題は唐心 にあり、彼女だけが彼を助けられると指摘されます。唐心 は気持ちを切り替え、自然な笑顔で沈清源 に接しようとします。
しかし、沈清源 は依然としてベッドの下に隠れ、唐心 と向き合おうとしません。唐心 は彼を引っ張り出そうとしますが、力が足りません。沈清源 は、風邪が治ったばかりだからと、唐心 に自分の上著を著るように言います。唐心 は沈清源 の心に近づくため、ハリネズミとアヒルの話を語り、自分は傷つくことを恐れずにハリネズミに近づくアヒルのようだと伝えます。話しながら、唐心 は涙を流し、料理をすると言ってその場を離れます。
料理中、唐心 は誤って油を手に飛ばしてしまいます。沈清源 はすぐに駆け寄って手当てをし、火を止めますが、すぐに自分の世界に戻ってしまいます。唐心 は沈清源 にキスをしようと、彼を追いかけてリビングに行き、低いテーブルに乗ってキスをします。その時、沈清源 の父から電話があり、唐心 は沈清源 の許可を得て電話に出て、事故の報告書を求めます。
一方、張コーチからも電話があり、沈清源 が時間通りにチームに戻らなければ、ポジションを失う可能性があると告げられます。唐心 は沈清源 を助ける決意を新たにします。彼女は、沈清源 が事故に遭った方向が自分の方へ向かっていたことを知り、彼が自分を助けに来たのだと確信します。この発見に唐心 は喜び、沈清源 と手をつないで事故現場の永城へ向かいます。
山に著くと、唐心 は過去の出来事を思い出し、沈清源 に当時の状況を説明します。彼女は沈清源 が自分を助けに来たのだと信じており、沈清源 はその言葉に感動し、二人は強く抱き合います。その後、二人はデザート店に行き、沈清源 は唐心 のために楊枝甘露を注文します。唐心 は、沈清源 が完全に記憶を失ったわけではなく、少なくとも彼女の好みを覚えていることに気づきます。
次に、唐心 は沈清源 を彼らの母校に連れて行きます。いくつかの場所ははっきり覚えていませんでしたが、二人は壁を乗り越えて校内に入る方法を見つけます。キャンパスを散歩しながら、唐心 はたくさんの楽しい思い出を回想します。警備員は沈清源 に気づき、射撃場を見学するよう誘いますが、沈清源 は断ります。一方、張コーチは石暁辞 に、万が一に備えて新しいパートナーを探すように勧め、杜凌楓は彼女を慰め、沈清源 が戻るまで一緒に練習すると約束します。
最後に、唐心 と沈清源 は家に戻り、唐心 は付箋に絵を描いて忙しくしています。沈清源 が何を描いているのか見ようとすると、唐心 はいたずらっぽく隠れます。沈清源 が彼女をからかおうとした時、ドアをノックする音がして、二人の時間は中断され、物語は次への期待を残して終わります。
第35話の感想
「元カレはツンデレ名射手」第35話は、唐心 と沈清源 の関係が大きく動く、感動的な回でした。沈清源 が過去のトラウマから逃げ続ける中、唐心 は諦めずに彼を支え、向き合おうとする姿に胸を打たれます。特に、ハリネズミとアヒルの物語を通して、自分の気持ちを伝えるシーンは涙なしには見られませんでした。
沈清源 が徐々に心を開いていく様子も丁寧に描かれており、唐心 が作った料理の場面や、不器用ながらも彼女を気遣う姿にキュンとします。キスシーンは、二人の距離が縮まったことを象徴する名場面でした。
また、沈清源 の事故の真相が明らかになり、彼が唐心 を助けようとしていたことが分かったことで、二人の絆の強さを再確認できました。過去の思い出の場所を巡るシーンも、二人の関係をより深める上で重要な役割を果たしています。
つづく