第6話は、唐心 (タン・シン)が入院している病室から始まります。唐心 は医者の診察を拒否していましたが、その様子を見ていた丁芳(ディン・ファン)は、彼女が何らかのアレルギー仮応を起こしていることに気づきます。丁芳は手際よく唐心 の額の薬を交換します。沈清源 (シェン・チンユエン)は、唐心 と過ごした日々を思い出そうとしますが、何に対してアレルギーがあるのか特定できません。
そこへ、杜凌楓(ドゥー・リンフォン)が部下を連れてお見舞いに来ます。しかし、石暁辞 (シー・シャオツー)に遭遇し、冷やかされてしまいます。杜凌楓は、部下たちを帰し、石暁辞 がいなくなるのを待ってから病室へ入ることに。彼は唐心 のために、周祖光(ジョウ・ズーグアン)と協力の話を進めると約束します。
杜凌楓が病室を出ると、偶然にも周祖光と会います。周祖光は杜凌楓を褒めちぎり、二人は協力関係を結ぶことで合意します。
沈清源 はザクロを持って病室に戻ってきます。唐心 が(杜凌楓からもらった)リンゴを食べようとしているのを見て、彼はリンゴを取り上げて捨て、ザクロを丁寧に剝いて唐心 に渡します。唐心 は、リンゴの方が手軽に食べられるのに、と冗談を言いますが、沈清源 は手袋をはめて丁寧にザクロの皮を剝き続けます。唐心 は沈清源 に何か心に引っかかっていることがあるのかと尋ねると、沈清源 は「君が僕の心のしこりだ」と答えます。
その後、丁芳が唐心 を訪ねてきて、何か話したいことがあれば連絡してほしいと、連絡先を渡します。その夜、沈清源 は唐心 のベッドのそばで見守ります。唐心 が寝言で自分の名前を呼ぶのを聞き、思わず手を伸ばそうとしますが、ためらってしまいます。翌朝、唐心 は機の上にきれいに剝かれたザクロの実が置いてあるのを見つけ、感動し、ついに丁芳に電話をかけます。
唐心 は丁芳に、沈清源 との出会いからこれまでの経緯を語ります。沈清源 が長年行方不明だったにもかかわらず、彼が自分たちの愛を裏切ることはないと信じ続けていたと。丁芳は、沈清源 が交通事故で記憶の一部、特に唐心 に関する記憶を失っている可能性があることを伝えます。唐心 は、沈清源 のトレーニングや試合に影響を与えないよう、過去のことはしばらく話さないことに決めます。
石暁辞 は、沈清源 が最高の状態で試合に臨めるよう、唐心 をチームに戻すべきだと冗談めかして言います。それを聞いた劉煜(リウ・ユー)は、石暁辞 と沈清源 こそがお価合いだとショックを受けますが、石暁辞 は沈清源 を恋愛対象ではなく、戦友として見ていると説明します。
杜凌楓は劉煜にコンサートのVIPチケットをプレゼントし、石暁辞 の態度の変化は自分の財力によるものだと勘違いします。しかし、劉煜は、杜凌楓のユニークな人柄に惹かれたのだと説明し、杜凌楓を喜ばせます。
最後に、沈清源 は唐心 の世話をするために、一緒に住むことを提案します。唐心 は丁芳に電話で相談し、丁芳は周祖光に寮の部屋割りの調整を依頼します。こうして、沈清源 と唐心 は新しい部屋で一緒に暮らし始め、新たな生活をスタートさせるのでした。
第6話の感想
第6話は、唐心 と沈清源 の関係が大きく動き出す、見逃せない回でした。唐心 のアレルギーの原因が分からないまま、沈清源 は彼女を心配し、献身的に看病します。ザクロを丁寧に剝いてあげるシーンは、彼の不器用ながらも優しい一面が垣間見え、キュンとしました。
一方、杜凌楓と石暁辞 、周祖光の関係も複雑に絡み合い、物語を盛り上げます。特に、杜凌楓の勘違いや、石暁辞 の思わせぶりな態度は、今後の展開を期待させます。
そして、唐心 が丁芳に沈清源 との過去を打ち明けるシーンは、切なくも感動的でした。記憶を失った沈清源 を気遣い、過去を話さないと決める唐心 の強さに胸を打たれます。
つづく