唐心 は、自分の膝で眠る沈清源 を見て、緊張のあまり身動きが取れなくなってしまう。まるで全身に電気が走ったかのように筋肉が強張り、思わず笑顔になる。翌日、唐心 は担当の仕事に取り掛かり、石暁辞 に立ち位置を指示し、杜凌楓には石暁辞 のペースに合わせるよう説得する。唐心 に協力してもらったと感じた杜凌楓は、素直に石暁辞 の隣に立った。
唐心 は沈清源 を見ると緊張して言葉が出なくなる。沈清源 は、唐心 が杜凌楓ばかり見ていることに嫉妬し、その理由を尋ねる。唐心 は説明しようとするが、緊張でどもってしまう。沈清源 は唐心 が嘘をつこうとしていると誤解し、唐心 は自分の口を恨めしく思う。唐心 はトイレで気持ちを落ち著かせようとし、ついでに周祖光からの電話に出る。周祖光は、杜凌楓と沈清源 のコンビをしっかり撮影するように念を押す。しかし、トイレから出ると、沈清源 と杜凌楓は遠く離れており、同じフレームに収めることができない。仕方なく、唐心 は別々に撮影し、後で編集することにする。
唐心 は杜凌楓と石暁辞 の試合を撮影し、周囲から賞賛の拍手を浴びる。それを見た沈清源 は、唐心 により良い素材を提供するため、自ら石暁辞 と試合をすることを申し出る。結果、沈清源 と石暁辞 こそが完璧なパートナーだと証明され、皆は歓声をあげる。この状況に刺激を受けた杜凌楓は、射撃場を去ってしまう。唐心 は追いかけようとするが、沈清源 に止められる。唐心 はトイレに行くと言い訳し、撮影機材を沈清源 に預けて、杜凌楓のもとへ向かう。
杜凌楓はグラウンドで父親からの電話を受ける。父親は、以前のような練習状態に戻ることは不可能であり、スポーツ選手としてのイメージを維持するだけで良いと告げる。杜凌楓は、早急に状況を整理し、自分の使命を忘れないようにと父親に約束する。そこに唐心 が駆けつけ、杜凌楓を慰め、沈清源 とのコンビ撮影を提案する。杜凌楓は提案を受け入れ、沈清源 が来た時にわざと彼に話しかけ、唐心 が二人を一緒に撮影できるようにする。しかし、沈清源 は杜凌楓の行動を挑発だと勘違いし、二人はあわや喧嘩になりそうになる。唐心 は止めようとするが、緊張で言葉が出てこない。
唐心 は急いでその場を離れ、人気のない場所で早口言葉の練習をする。沈清源 の写真を見るとどもってしまうが、スマホに向かって話すとスムーズに話せることに気づく。困った唐心 は、丁芳に心理カウンセリングを求める。丁芳は、これは乙女心によるもので、沈清源 が唐心 の理想の白馬の王子様像に当てはまり、再び彼を好きになったため、緊張してどもってしまうのだと分析する。丁芳は、沈清源 を普通の人間として見て、彼の欠点を見つけることで、緊張感を減らせるとアドバイスする。
一方、沈清源 は唐心 の異変に気づき、江一天に相談する。その後、沈清源 は自ら自転車で唐心 を家まで送る。唐心 は家に著くとすぐに部屋に閉じこもり、緊張しないように、沈清源 の欠点を探そうとする。そして、以前一緒にホラー映画を見た時、唐心 は楽しんでいたが、沈清源 は怖がっていたことを思い出す。唐心 はリビングに行き、沈清源 に一緒に映画を見ようと誘う。ホラー映画を流すが、沈清源 の視線は唐心 に注がれており、映画を見ていない。唐心 は彼が怖くないふりをしていると思い、さらに怖い映画を流す。唐心 がホラー映画好きだと知った沈清源 は、リモコンを渡し、彼女が好きなものなら何でも良いと言う。
唐心 の計画が失敗に終わった後、彼女は沈清源 が練習中に邪魔されることを嫌うことを思い出す。そこで、わざとハエ叩きを持って彼の周りでハエを叩くふりをする。彼が怒るだろうと思っていたが、沈清源 は唐心 が食事もせずに運動をすることを心配する。振り返ると、テーブルには沈清源 が作った食事が並べられていた。唐心 は、練習中に邪魔されるのが嫌いなのではないかと尋ねると、沈清源 は唐心 がわざとハエを叩いていた理由を理解し、自分が嫌われることを望んでいるのかと聞き返す。唐心 は驚いて、沈清源 の料理を褒め称える。
第8話の感想
「元カレはツンデレ名射手~彼女のハートを射抜け!~」第8話は、唐心 の恋心が大きく揺れ動く、見逃せない回でした。沈清源 の前で緊張してしまう自分に戸惑い、その原因を探る姿は、誰もが共感できるのではないでしょうか。丁芳の心理分析も的確で、恋愛における心の動きを分かりやすく解説してくれました。
沈清源 もまた、唐心 の変化に気づき、彼なりのアプローチを試みます。自転車での送り迎えや、手料理を振る舞うシーンは、彼の不器用ながらも優しい一面が垣間見え、キュンとさせられます。しかし、唐心 の「欠点探し」作戦はことごとく失敗。ホラー映画やハエ叩きのエピソードは、コミカルながらも二人のすれ違いを際立たせ、もどかしさを感じさせます。
杜凌楓の父親との確執や、射撃への葛藤も描かれ、物語に深みが増しました。唐心 との関係、そして沈清源 とのライバル関係が、今後どのように展開していくのか、ますます目が離せません。全体的に、恋愛、友情、成長といった要素がバランス良く盛り込まれており、次回の展開が非常に楽しみです。
つづく