ストーリー
舞台は民国時代。中国には「天官」と呼ばれる首長を頂点とする五つの門派が存在し、彼らは「昆崙墟」と呼ばれる秘宝を代々守っていた。しかし、天官である丁遠山が失踪したことで、五門は分裂の危機に陥る。
そんな中、海外で医学を学んでいた丁遠山の息子、丁雲斉が帰国する。彼は父の失踪の真相を突き止めようと、幼馴染の無双と共に調査を開始。やがて、丁雲斉は自分が昆崙墟の宝蔵を開けることができる唯一の継承者であることを知る。
その秘密を知った様々な勢力が、丁雲斉を狙い始める。警察署長の駱雲松は、父の仇として丁雲斉を追うが、次第に彼との間に複雑な感情が芽生えていく。また、五門派の間でも、宝蔵を巡る争いが激化。丁雲斉は、無双や仲間たちと共に、これらの勢力と対峙しながら、宝蔵の鍵となる「追魂令」を集める旅に出る。
旅の中で、丁雲斉と無双は互いへの愛を確かなものにしていく。しかし、様々な困難が彼らを待ち受ける。裏切り、陰謀、そして隠された真実…。
最終的に、丁雲斉は黒幕である周裘海の正体を暴き、壮絶な戦いの末に彼を倒す。そして、昆崙墟の宝蔵を開き、その力を民のために使うことを決意する。
戦いの後、丁雲斉と無双は診療所を開き、平和な日々を送る。
五門の紹介
『天官の継承者』に登場する五門は、民国時代の裏社会で千年以上の歴史を持つ盗掘集団です。天官を筆頭に、それぞれ異なる特殊技能を持ち、複雑な関係で結びついています。
天官
五門のリーダー的存在で、代々一子相伝の厳しい掟があります(例えば、宗主は発丘の女性弟子としか結婚できません)。現在の宗主である丁遠山が行方不明となり、息子の丁雲斉が後を継ぐことになります。留学経験のある丁雲斉は、古いしきたりに反対し、五門の解散と昆崙墟の宝の保護を考えています。
発丘
縮骨功(しゅくこつこう)と机关术(きかんじゅつ)に長けており、始祖は曹操(そうそう)配下の「発丘中郎将(はっきゅうちゅうろうしょう)」で、摸金(まきん)とは同門の分派です。現在の宗主、周裘海は表向きは保守的ですが、裏では私腹を肥やし、宝を独り占めしようと画策しています。彼の女弟子の無双は丁雲斉と婚約しており、物語の鍵となる人物です。
摸金
風水や占いを駆使して古墓の位置を特定する技術を持ち、摸金符(まきんふ)と呼ばれる道具を必ず身につけます。宗主が行方不明のため、代宗主の孫三玄が镖局を経営していましたが、後に丁雲斉の追魂令(ついこんれい)探しに協力します。追魂令は駱雲松の妹である楚風鈴が所持しています。
搬山
生克之术(せいこくのじゅつ)に精通し、金銭のためではなく「丹珠(たんじゅ)」と呼ばれるものを専門に探します。宗主の老北風は発丘に囚われの身となっており、弟子の崔胭脂は歌舞厅(かぶちょう)を経営する傍ら、密かに丁雲斉に協力します。追魂令は最終的に丁雲斉の手に渡ります。
卸岭(しゃれい)
大人数を率いて古墓を力ずくで攻略することを 専門とするとし、関帝(かんてい)と项羽(こうう)を崇拝する、古代の反乱軍のような集団です。20年前に灭门され、駱雲松兄妹の3人だけが生き残っています。追魂令は駱九天が詐称していましたが、最終的には無双が手に入れます。
五門の恩讐
五門は昆崙墟の宝を巡って内輪揉めを繰り広げ、天官の丁遠山は陥れられて失踪します。息子の丁雲斉は父を探すため、無双、孫三玄、駱雲松らと協力して追魂令を奪い合い、最終的に五門を解散させ、昆崙墟を開きます。この物語は、五門の興亡を通して、民国時代の裏社会の混乱と人々の選択を描いています。
全36話ネタバレ
キャスト、登場人物

丁雲斉(ディン・ユンチー)
許凱(シュー・カイ)

無双(ウーシュアン)
钟楚曦(ジョン・チューシー)

駱雲松(ルオ・ユンソン)
王陽(ワン・ヤン)

周裘海(ジョウ・チウハイ)
張晨光(チャン・チェングアン)