丁雲斉は昆崙墟を探す決意をし、無双も彼の事業を応援し、結婚を迫ることはしないと告げる。丁雲斉は天官になるつもりはないものの、無双への想いはあり、少し寂しさを感じる。しかし、今は昆崙墟探しが最優先だと考え、多くを語らない。
無双は銭荘に戻り、師匠の周裘海に全てを話す。周裘海は、丁雲斉が昆崙墟を開けば天官にならざるを得ず、そうなれば無双との結婚は避けられないと喜ぶ。彼は無双に自分の家庭を持つことを望み、諦めないよう説得する。
周裘海は無双の話から、崔胭脂が道人であると推測する。道人は天官直属の、謎に包まれた存在だ。
丁雲斉は孫三玄と崔胭脂を呼び、龍王杖から見つけた素経について話す。素経には昆崙墟の場所と開け方が記されているが、まさか龍王杖の中にあるとは思わなかった。
丁雲斉は二人から搬山と摸金の追魂令を手に入れようとしたが、追魂令はそれぞれの師匠が持っていた。崔胭脂の師匠である老北風は見つけにくいが、彼女は師匠を見つける方法があると言う。孫三玄の師匠は10年以上行方不明で、見つけるのは難しい。さらに、卸嶺派の追魂令は、門派が解散しており、入手は困難を極める。
崔胭脂は卸嶺の最後の掌門について情報を持っていた。彼は郝という姓で、21歳で解散後、宮廷に入り、罪を犯して宦官になった。生きていれば85歳になるはずだ。崔胭脂は集めた資料を丁雲斉に渡すことにする。
一方、駱雲松は弟の駱九天の復讐を急ぐが、今の力では誰にも手出しできない。崔胭脂の存在も謎で、フー司令官との関係は明確だが、周裘海や丁遠山との関係は不明だ。周裘海とフー司令官につながりがあれば、今の駱雲松には手が出せない。彼は夫人に忠誠を誓い、力を蓄えることにする。
楚風鈴は丁雲斉に昆崙墟探しへの協力を求めるが、丁雲斉は断る。彼は楚風鈴の真意を疑い、友人として真実を話してほしいと願う。楚風鈴は、昆崙墟のせいでこれ以上犠牲者を出したくない、だから見つけて国に提出したいと言う。
楚風鈴は、丁雲斉が以前と変わってしまったと感じ、落胆する。
丁雲斉は周裘海を訪ね、父の死を伝え、最後の天官令を伝える。それは、五門を解散し、各掌門は追魂令を返し、弟子たちは残酷な規則に従う必要はないというものだった。
この言葉に周裘海は激怒する。五門は弟子たちの家であり、周裘海自身の家でもある。丁遠山が勝手に解散などと言えるはずがない、と彼は丁遠山を裏切り者と罵る。
第18話の感想
第18話では、物語が大きく動き出した印象を受けました。丁雲斉が昆崙墟を探す決意を固め、そのために必要な追魂令を集めるという具体的な目標が示されました。各門派の複雑な事情や、それぞれの思惑が絡み合い、物語に深みが増しています。特に、崔胭脂が持つ卸嶺の情報や、駱雲松の復讐心など、今後の展開を左右するであろう要素が多く散りばめられており、目が離せません。
また、丁雲斉と無双の関係にも変化が見られました。お互いを想いながらも、それぞれの道を進もうとする二人の姿は、もどかしくもあり、応援したくもなります。周裘海が二人の結婚を望む気持ちも理解できますが、丁雲斉の父が五門解散を命じたことで、さらに複雑な状況になってしまいました。
楚風鈴の真意も気になるところです。彼女が昆崙墟を国に提出したいという目的は、本当にそれだけなのか、何か裏があるのではないかと疑ってしまいます。
つづく