駱雲松は周裘海の強い態度を見て、彼に手荒い挨拶として、周裘海の二人の弟子を連行するよう命じました。無双が急いで家に帰ると、庭には警察官がたくさんいて、ただ事ではないと悟ります。
無双が戻ってきたので、駱雲松は弟のために縁談を申し込み、持参金まで用意していました。周裘海はこれを見て策を思いつき、無双はすでに許嫁がいて、持参金も受け取っていると言います。その相手とは、昨晩皆の前で丁雲斉が無双に渡した竜骨が持参金代わりで、これは五門に古くから伝わるルール だと言うのです。
しかし、駱九天はそんなことはお構いなしで、結婚できないなら力ずくで奪うと言い出します。彼らの目的は竜骨を手に入れることで、駱九天は周裘海の頭に銃を突きつけ、無双に竜骨を渡すよう脅します。無双は師匠を救うため、仕方なく竜骨を取り出します。それでも駱雲松は無双を囮にする考えを諦めず、駱九天に輿を用意させ、すぐに無双を連れて行くよう指示します。無双は、兄弟が自分を囮にして丁雲斉をおびき出そうとしていることに気づき、兄弟弟子たちに抜け穴を掘らせ、いざという時に備えます。
一方、丁雲斉は三斤を連れて金荘に向かい、無双から竜骨を取り戻そうとしていました。道中、丁雲斉は異変に気づき、人目につかない場所で御者と服を交換します。彼は御者に扮して三斤と金荘の外を一周し、無双が捕らえられていることを知ります。丁雲斉は一人で竜骨を探しに行き、無双を救出するつもりです。
丁雲斉は街で無双の兄弟子に出会い、金荘で起きたことを彼に伝えます。状況を把握した丁雲斉は、途中で輿を止め、すぐに無双を救出し、二人は周家の抜け穴に入ります。
二人は抜け穴の中で竜骨をめぐって口論になります。五門のルール では、天官が心惹かれた女性に竜骨を渡すことは持参金を意味し、無双はそのルール を固く信じ、丁雲斉が自分と結婚するつもりだと考えています。しかし、丁雲斉はそのようなルール を全く知らず、親が決めた結婚に仮対していました。竜骨を無双に渡したのは、彼女しか知らなかったからです。無双も丁雲斉を親友としか思っていませんが、持参金がある以上、二人は夫婦にならなければなりません。
丁雲斉は無双に自分の考えを伝えます。彼は伝統的な婚姻に仮対し、特に五門のルール を嫌っています。彼は五門に加わるつもりも、天官を継ぐつもりもありません。
無双は丁雲斉の考えを理解できませんが、竜骨を取り戻す手伝いをしたいと思っています。なぜなら、竜骨を警察に渡したのは自分だからです。
駱九天は飲み食いした後、楽しもうとしていたところを、何者かに車の中に押し込められてしまいます。
第3話の感想
「天官の継承者 ディン・ユンチー ~秘宝と愛の物語~」第3話は、物語が大きく動き出す重要な回でした。まず、無双を巡る騒動は、五門の因習や思惑が絡み合い、緊迫感がありました。特に、竜骨が持参金代わりになるという五門の古いしきたりには驚かされました。丁雲斉が無双に竜骨を渡したことが、こんな展開に繋がるとは!
丁雲斉と無双の関係も変化が見え始めました。伝統や規則に縛られたくない丁雲斉と、五門の教えを重んじる無双。二人の価値観の違いが、今後の物語にどう影響するのか気になります。個人的には、丁雲斉の現代的な考え方に共感しますが、無双の純粋さも魅力的です。
また、アクションシーンも迫力がありました。特に、丁雲斉が無双を救出するシーンはスピーディーで、ハラハラドキドキしました。抜け穴での二人のやり取りも、コミカルで面白かったです。
つづく