駱九天が手に入れた竜骨は、途中で出会った妹分の楚風鈴に奪われてしまいます。楚風鈴は兄の駱雲松に、丁雲斉が 簡単に 捕まらなければどうするのかと尋ねます。駱雲松は冷静に射殺すると答え、楚風鈴は兄の残酷さに驚きます。
楚風鈴は、昆崙墟は国の宝であり、その場所を知っているのは丁家の者だけだから、生かしておく必要があると兄に告げます。
駱雲松と楚風鈴は意見が対立します。駱雲松は妹に良縁を望み、結婚して子供を産み、幸せな生活を送ってほしいと思っていますが、楚風鈴はそのような生活を望んでいません。彼女は女性も自分の仕事を持つことができると考えています。駱雲松は妹から竜骨を取り戻そうとしますが、妹は竜骨を渡すことを拒否します。
駱九天を誘拐したのは丁雲斉の指示であり、目的は竜骨を取り戻すことでしたが、竜骨はすでに楚風鈴の手に渡っていました。この事実に一同は困惑し、若い娘が竜骨を何に使うのか見当もつきません。駱九天は竜骨を持っておらず、丁雲斉にとって価値がないため、解放されることになります。
丁雲斉と無双は夜中に駱雲松の家に忍び込み、竜骨を盗もうとしますが、罠にはまってしまいます。幸い、孫三玄が駆けつけ、二人が駱雲松に捕まるのを防ぎます。無双は師匠に助けを求めに戻り、孫三玄は仲間たちを上海に呼び寄せて協力することにします。
丁雲斉は駱雲松に捕らえられます。駱雲松が丁家を許さないのは、家族の仇だからです。20年前、駱雲松の両親と妹は丁遠山に殺されました。丁雲斉は父が女性や子供を傷つけることはないと知っており、この間に誤解があったはずだと訴えますが、駱雲松は信じません。母の遺体から見つかった鏢は、丁家の者が使うものだったからです。駱雲松の目標は丁遠山ですが、丁雲斉が自ら現れた以上、親子共々血の債務を償わせると言います。
無双は銭荘に戻り、師匠の周裘海に丁雲斉を救うよう頼みますが、周裘海は慌てず、すでに考えがあるようです。
楚風鈴は丁雲斉が兄に殺されるのを見たくないため、見張りの者に薬を盛ることにします。彼女は賀彪に酒を飲ませますが、実は酒には薬が入っていました。賀彪は警戒せず、2杯飲んで気を失います。家政婦の黒姑は、他の見張りたちにお茶と菓子を配り、全員が気を失います。黒姑は楚風鈴の指示に従い、丁雲斉を解放します。
孫三玄と三斤はまだ丁雲斉を救出する方法を考えていましたが、丁雲斉は自力で戻ってきます。楚風鈴がなぜ丁雲斉を解放したのか、誰も理由を推測できません。
駱雲松は妹が丁雲斉を解放したことを知り激怒し、妹をこの件に関わらせないために海外へ送ろうとします。楚風鈴は行きたくないと兄に泣きつき、海外では一人ぼっちで、いじめられても助けてくれる人がいないと訴えます。駱雲松はその言葉に心を動かされます。楚風鈴は今後一切関わらないと約束し、竜骨を兄に渡します。
楚風鈴は丁雲斉を解放しましたが、密かに会う約束をします。丁雲斉は、なぜ楚風鈴が実の兄に逆らって自分を解放したのか理解できず、真相を知るために会うことにします。
無双は師匠が丁雲斉を救出する手配をしないため、自ら行動を起こそうとしますが、どうすればいいかわからず途方に暮れていたところ、街で丁雲斉を見かけます。無双は丁雲斉を尾行し、彼が洋食レストランに入るのを目撃します。
第4話の感想
「天官の継承者 ディン・ユンチー ~ 秘宝と愛の物語」第4話は、物語が大きく動き出し、登場人物たちの思惑が交錯する回でした。竜骨を巡る争いは激化し、丁雲斉は父親の過去の因縁に巻き込まれていきます。
特に印象的だったのは、楚風鈴の行動です。兄の駱雲松に仮発しながらも、丁雲斉を助ける彼女の真意が気になります。彼女の存在が、今後の物語の鍵を握っていることは間違いないでしょう。また、無双の師匠である周裘海が、丁雲斉の救出に消極的な態度を見せているのも不穏です。彼の内に秘めた計画が何なのか、今後の展開から目が離せません。
アクションシーンも迫力があり、丁雲斉と無双が駱雲松の家に忍び込む場面はハラハラドキドキしました。丁雲斉が捕らえられ、絶体絶命のピンチに陥る中、楚風鈴の助けで脱出するシーンは、スリリングで見応えがありました。
つづく