第11話では、言樾と安然の関係が確認された後、言樾は安然を熱心に見つめるようになり、安然はその視線に戸惑いを感じます。ある日、安然は言樾のリュックを開け、彼のイヤホンがひどく壊れていることに気づきます。彼女は言樾もイヤホンのように傷ついているのではないかと心配しますが、言樾は満足げな表情で彼女を見つめており、安然は困惑して帰宅します。
帰宅後、安然は病院での情熱的なキスを思い出し、落ち著かない気持ちになります。一方、恋愛経験の少ない言樾は、年上の女性を喜ばせる方法をネットで検索し、安然との完璧なデートを計画しようとします。
初めての正式なデートに、二人とも緊張し、服装選びに悩み、会った時もぎこちない様子です。しかし、一緒にゲームをするうちに、二人の距離は縮まっていきます。
そんな中、安然の会社が開発したゲーム「スキマ時間カレシ」が内部テストに合格し、蘭盛社との契約を獲得します。安然はこの朗報をすぐに言樾に伝えます。会社の社長である胡英俊も喜び、2泊3日の社員旅行を提案します。白夢瑶は安然に言樾も誘うように勧め、安然は承諾しますが、二人の関係は秘密にし、言樾は協力パートナーとして招待することにします。
安然が退社しようとした時、言樾が会社の前に現れ、彼女の手を握ろうとします。日中の言樾の突然の行動に、安然は車中で落ち著きません。彼女は言樾の接触を避けようとし、言樾から二人の関係を公にしたくないのかと尋ねられた時、慌てて否定しますが、内心でははっきりしていません。
カーラジオから流れてきた、彼氏が他人の前で距離を置くことについて悩む女性の相談が、二人の注意を引きます。この話を聞いて、言樾は自分の疑問が自分だけのものではないと気づきます。二人がマンションの下に戻ると、安然に付きまとう裴鈞が現れますが、この出来事がかえって二人の信頼と絆を深めます。
社員旅行の出発日、安然は疲れて車中でうとうとします。言樾は彼女が頭をぶつけないように、周りの目を気にせず彼女に寄り添い、手で彼女の頭を支えます。目的地に到著後、安然は言樾に自分の考えを正直に話し、関係を公にしたくないのではなく、二人の関係は自然にゆっくりと育んでいくものだと考えていると伝えます。言樾は安然の考えを理解し、受け入れます。しかし、その夜、安然はやはり言樾との関係を公にし、二人の関係は新たなスタートを切るのでした。
第11話 感想
『25時間恋愛』第11話は、言樾と安然の関係が深まる様子が丁寧に描かれていて、とても見ごたえがありました。特に、お互いを意識しすぎてぎこちなくなる初々しいデートのシーンは、共感できる部分も多く、微笑ましかったです。
言樾が安然をひたすら見つめてしまう「盯妻狂魔」ぶりや、恋愛経験の少なさからくる空回り気味の行動も、彼の安然への真剣な想いが伝わってきて好感が持てます。一方、安然が言樾の気持ちに戸惑いながらも、徐々に心を開いていく様子も繊細に表現されていました。
社員旅行での出来事を通して、二人がお互いの考えを理解し、より強い絆で結ばれるラストシーンは感動的でした。周りの目を気にせず安然を支える言樾の姿は、とても印象に残っています。
つづく
