数年後、平凡な夫婦となった言樾と安然は、共に過ごす中で様々な課題に直面し、倦怠期を迎えていた。安然は、蘭 社長と共に「スキマ時間カレシ」という作品の発展のため、東川へ出張し、名揚社との共同製作について話し合う。会議は丸一日かけて行われ、双方にとって非常に有意義な時間となった。会議後、名揚社の劉社長から夕食に誘われるが、安然は気乗りしないながらも礼儀として参加する。
夕食の席で、安然は体調を崩し、吐き気を感じてしまう。ホテルに戻った彼女は、そのまま眠りについた。一方、言樾は安然の出張に不満を感じており、母親からの言葉もあって、複雑な心境だった。彼は安然にメッセージを送って様子を伺うが、安然は眠っていたため返信できず、言樾の不安は募る。
翌日は言樾の誕生日だったが、多くの祝福メッセージが届く中、安然からの連絡はなかった。しばらくして、安然から昨夜返信できなかった理由を説明するメッセージが届き、言樾は安堵するも、少し寂しさを感じる。東川での業務を終えた安然は、言樾を驚かせようと急いで空港へ向かう。しかし、悪天候で飛行機が遅延し、予定通りに帰れなくなってしまう。
安然は電話で言樾に事情を説明し、言樾は彼女の計画通りレストランで待つことにする。しかし、飛行機の遅延で安然はレストランの閉店時間に間に合わず、言樾は近くのコンビニにケーキを預け、車で空港へ迎えに行く。しかし、二人はすれ違ってしまう。
安然がレストランに到著すると、すでに閉店しており、彼女はひどく落ち込む。そんな時、背後から言樾の声が聞こえる。待ち望んだ人の姿を見て、安然は彼の胸に飛び込んだ。言樾は安然を優しく慰め、ケーキを預けてあることを伝える。そして、二人の関係について、安然の結婚や子供に関するどんな決断も尊重すると、改めて自分の気持ちを伝えた。
その後、言樾は母親と真剣に話し合い、最終的に母親の理解を得る。安然もまた、誠実さと魅力で言樾の母親に気に入られ、支持を得ることに成功する。一方、白夢瑶はゲームセンターでの一件以来、胡英俊に冷たい態度を取り続け、胡英俊は努力も虚しく、状況を変えられずに落ち込んでいた。
第14話 感想
『25時間恋愛』第14話は、数年後の言樾と安然の夫婦関係に焦点を当て、倦怠期やコミュニケーション不足といったリアルな問題を描いていました。特に、安然の出張とすれ違い、言樾の誕生日に起こる一連の出来事は、二人の心の距離と、それでもなお互いを思いやる気持ちを巧みに表現しており、ハラハラさせられました。
安然が体調を崩したり、飛行機が遅延したりと、不運が続く中で、それでも言樾を驚かせようとする姿には、彼女の愛情深さを感じます。一方、言樾も不安や寂しさを抱えながらも、安然を信じて待ち続け、最終的には彼女の気持ちを尊重する姿勢を見せるなど、彼の成長と優しさが印象的でした。
すれ違いの末に再会するシーンは、視聴者の心を強く揺さぶり、安堵感と感動を与えてくれます。また、言樾が母親との関係を修復し、安然が義母に認められるなど、家族の問題も解決に向かい、温かい気持ちになりました。
つづく
