かつて、問題に直面するといつも逃げていた言樾。街を離れることが安然を守ることであり、彼女の夢を応援するためにはこの恋を諦めるしかないと考えていた。しかし、再び安然と出会ったことで、彼女が想像以上に強い女性であると気づく。どれだけ離れていても、彼女はいつもここにいるのだと。
田心は偶然、陳芮を見かける。声をかけようとしたところ、蓋世の趙乾が現れたため、物陰に隠れて様子を伺う。二人は親しげな様子で、田心は二人の写真を撮って安然に送る。安然は、この件に蓋世が関わっているという確信を深める。
ハッカーによる攻撃は、ゲーム「スキマ時間カレシ」だけが被害を受けたわけではなかった。安然と胡英俊は、別のゲーム会社の老陳から詳しい話を聞く。老陳は、以前自分のチームが5年かけて開発したゲーム「異想世界」が、リリースからわずか3日でハッカーの攻撃と脅迫を受けたと語る。抵抗できずに蓋世に頼ったが、1ヶ月後にはチームは追い出されてしまったという。胡英俊は、蓋世からの買収を断ったことを幸運に思う。老陳の話から、安然はハッカー事件の黒幕が趙乾であると確信するが、決定的な証拠はまだない。
安然は陳芮に、辞職の理由を遠回しに尋ねる。陳芮は長い沈黙の後、会社に不利益なことは何もしていないと答える。安然は彼女を信じ、何か伝えるべきことがあれば必ず教えてほしいと頼む。
しばらくして、陳芮は真実を語る決心をする。趙乾は当初、陳芮に蓋世無双への移籍を勧め、買収後のチームには身内が必要だと説得した。陳芮はそれを信じていたが、ハッカー攻撃で趙乾の本性を見抜く。その後、趙乾は陳芮に蓋世無双のデータを盗むよう要求したが、彼女は拒否した。陳芮はただ自分のゲームを作りたかったのだが、蓋世では日の目を見ることはなかった。蓋世無双に来て、ようやく希望を見出したのだ。
一方、工作室は南極光との和解を望んでいたが、南極光は自分たちに非があることを知りながらも、和解を拒否し、裁判を続ける構えを見せる。老舗の版権会社である南極光との裁判は難航が予想され、長引けば工作室にとって緻命傷となりかねない。言樾は苦悩し、打開策を見いだせないでいた。
ネット上での批判的な声は以前ほど激しくなくなり、言樾の本当のファンはずっと彼の復帰を待っている。安然は、言樾が復帰する時が来たと感じる。しかし、言樾の心は傷つき、本当に自分を待っている人がいるとは信じられない。安然は言樾を抱きしめ、彼は街の魂を癒す大将であり、彼が戻らなければ魂は枯れてしまうと励ます。言樾はネット上の悪評は気にしていないが、かつてのファンが自分の声を聴きたくないのではないかと心配していた。
第20話の感想
「25時間恋愛」第20話は、物語が大きく動く重要な回でした。安然と工作室を取り巻く状況は緊迫感を増し、蓋世の趙乾の悪事が徐々に明らかになっていきます。陳芮の告白は、彼女自身の正義感とゲームへの情熱を示しており、胸が熱くなりました。
また、言樾の苦悩と、彼を支える安然の姿も印象的です。過去のトラウマを乗り越えようとする言樾と、彼を信じて励ます安然の絆が、物語に深みを与えています。
南極光との和解交渉が決裂し、裁判に突入する可能性が出てきたことで、今後の展開がますます気になります。困難な状況に立ち向かう安然たちが、どのように問題を解決していくのか、次回の配信が待ち遠しいです
つづく
