言樾は、ベランダの植物を動かしながら、安然へのプロポーズの練習を一人でしていました。しかし、言葉にしてみると幼稚に感じてしまい、植物の葉を軽く叩いてしまいます。次に、バラを一輪咥えて180度回転し、安然を見つめるようにして「結婚してくれないか」と尋ねます。
しかし、この一連の動作もわざとらしく感じてしまい、彼はため息をつきます。そして、片膝をつき、両手を後ろに隠してから、突然バラを取り出して、目の前にいる「安然」に結婚を申し込みます。言い終わらないうちに、安然が中から出てきて、言樾の様子を見て不思議そうにします。
一方、工作室は『月色怡人』の原作者である青青を招き、事の経緯を説明し、誠心誠意謝罪します。青青は理不尽な人ではなく、工作室と言樾の誠意を見て和解を決め、著作権問題に注意するよう忠告します。言樾は遠くを見つめ、晴れやかな空と柔らかな日差しに、心が軽くなるのを感じます。
その頃、安然は蓋世社への仮撃の第一歩を踏み出していました。しかし、二つの同盟だけでは、老舗の蓋世を倒すには不十分です。そこで、仲間たちは分担して作業を進めます。一方は『スキマ時間カレシ』と同じように蓋世に苦しめられた会社と連絡を取り続け、もう一方は会社に残って『スキマ時間カレシ』を改善し、再リリースに備えます。皆、やる気に満ちており、順調に進んでいるように見えました。しかし、中には躊躇する人もいます。それでも、安然は諦めません。彼女は持ち前の能力で、多くの会社の支持を得ます。
一日中忙しく働いた後、言樾は待ちきれずに安然を迎えに行き、彼女をおんぶして帰ります。安然を送った胡英俊も休む間もなく、白夢瑶を迎えに行きます。胡英俊が水を買いに行っている間に、白夢瑶は偶然プレゼントを見つけます。彼女は、忙しい胡英俊が自分のためにプレゼントを買う時間があったことに大喜びします。
胡英俊がまだ戻ってこないうちに、白夢瑶はそっとプレゼントの箱を開け、輝くダイヤモンドの指輪を見つけます。彼女は、これが胡英俊からのプロポーズの指輪だと確信し、胸を高鳴らせます。高鳴る気持ちを抑え、指輪を元に戻し、冷静さを装うために髪を軽く整えます。
安然と言樾はソファで二人だけの時間を楽しんでいましたが、突然安然がお腹の調子が悪くなります。彼女はトイレに駆け込み、白夢瑶に電話をかけます。安然は、言樾の家で下痢をするのは気まずいと感じていました。言樾は一緒に住むことを提案していましたが。しかし、白夢瑶は安然の気持ちが理解できず、一緒にいれば下痢をすることも普通のことだから、気まずいことはないと話します。
しかし、安然は一緒に住むことに同意すべきかどうか悩みます。この問題について、白夢瑶は部外者なので安然の決断を手伝うことはできず、自分の気持ちはどうなのかと問い返します。安然は頭を抱え、直接言樾に、二人は本当に同居する段階なのか尋ねに行きます。言樾は、安然が酔って暴れる姿も見たことがあり、彼女の両親や友人とも知り合いなので、心配することはないと話します。言樾の説得で、安然はついに同意します。しかし、実際に一緒に暮らしてみると、やはり少し気まずさを感じてしまうのでした。
第21話の感想
21話は、それぞれのキャラクターが大きな転機を迎える回でした。言樾のプロポーズ大作戦は、見ていて微笑ましく、彼らしい不器用さが可愛らしかったです。安然が無事著作権問題を解決し、会社を守るために奮闘する姿には、勇気づけられました。仲間との協力や、困難に立ち向かう姿勢は、見ていて応援したくなります。
また、胡英俊と白夢瑶の関係にも進展があり、指輪のシーンはドキドキしました。勘違いから始まる恋の行方も気になります。
最後に、安然と言樾の同棲問題。お互いを思いやる気持ちは伝わってきますが、まだ少しぎこちなさが残る二人。この同棲が、二人の関係をどう変えていくのか、今後の展開が楽しみです。全体的に、恋愛、仕事、友情と、様々な要素がバランス良く描かれており、見ごたえのある回でした。
つづく
