誰しも、表と裏の顔を持っているもの。人前ではお金持ちを装う安然も、裏では5毛のお金にもこだわる倹約家だ。しかし、言樾は知っている。安然が苦労して節約したお金が、全て会社の運営費になっていることを。できることなら、言樾は安然の小さな願いを葉えてあげたいと思っている。そこで、安然のゲームのために、徹夜で曲作りに励んだ。
翌朝、安然は言樾からのメッセージで目を覚ます。音楽のデモを聞いて大喜びし、急いで仕事に取り掛かる。しかし、なかなかタクシーがつかまらない。偶然通りかかった言樾の車に、またもや乗せてもらうことに。車中、安然は言樾に愛想を振りまき、彼は思わず笑みをこぼす。しかし、良い雰囲気になったのも束の間、安然が再び言樾の地雷である「姜山」に触れてしまう。言樾は子供のように、安然の前で態度を豹変させた。
会社に著いた安然は、やる気満々で仲間たちの成果をチェックする。しかし、皆の目の下のクマはパンダのよう。心配した安然は、新たにイラストレーターを雇うことを決める。しかし、会社の資金は底をつきかけており、胡英俊は再び母親に援助を求めることに。レストランで、胡英俊はあらゆる手段で母親に媚びを売るが、それを誤解した白夢瑶に邪魔をされてしまう。胡英俊は仕返しに、白夢瑶のデート相手を怖がらせて追い払った。
その日、安然は言樾と一緒に王 社長に会い、プロジェクトの進捗状況を話し合う。しかし、王 社長は以前の同窓会で見せた紳士的な態度はなく、まるで飢えた狼のように安然を狙っている。安然は王 社長の下心に気づきながらも、プロジェクトと残りの報酬のために耐え忍ぶ。
しかし、言樾は安然が王 社長と協力することに納得がいかない。安然は言樾の心配を察し、自分には分別があると慰める。お金のために自分を犠牲にする安然を見て、言樾は彼女が以前の女神のような人なのかどうか分からなくなる。白夢瑶も同じように感じていた。
安然は白夢瑶をスカウトするため、胡英俊の修正済みの写真を見せ、彼の家柄をアピールする。この方法は白夢瑶に効果てきめんで、すぐに協力を承諾する。しかし、安然が金持ちでイケメンで頭も良いと言っていた胡社長が、実はあの日の「詐欺師」だったとは、白夢瑶は思いもしなかった。二人は喧嘩を通じて知り合い、白夢瑶は安然から、あの金持ちの女性が胡英俊の実の母親であることを知る。また、同窓会で安然の「彼氏」だったのが言樾だと気づく。安然は、あの日は言樾が助けてくれただけで、二人は全くの姉弟関係だと慌てて説明する。
言樾に協力を続けてもらうため、安然は奥の手を使う。彼女は昔の「災星恋人」という本を取り出し、彼の気を引こうとする。しかし、言樾は安然が王 社長と協力する理由が理解できず、お金を稼ぐことはそんなに重要なのかと疑問に思う。安然は答えず、本を言樾に渡し、大人の世界には選択肢がなく、こうするしかないのだと告げる。安然が失意のまま去っていく後ろ姿を見て、言樾は深く考える。初めて安然に会った時、彼女はまるで俗世に染まらない仙女のように、静かで美しかったことを思い出す。
『25時間恋愛』第3話 感想
第3話では、安然と 言樾の関係に少し変化が見え始めました。言樾は安然が無理をして王 社長と仕事をしていることを快く思っていません。安然がお金のために自分を犠牲にしているように見え、過去の彼女とのギャップに戸惑いを隠せない様子でした。
一方で、胡英俊と白夢瑶の関係もコミカルに描かれており、今後の展開が気になります。安然は会社の資金難を乗り越えるため、様々な策を講じていますが、それが報われるのかどうか、ハラハラさせられます。
つづく
