慕容蔵ぼようぞうは部下に、目的地まであとどれくらいか尋ねます。慕容蔵ぼようぞうは子供の頃のことを思い出していました。長生祠ちょうせいしには、多くの人々が仙姑せんこを訪ねてきます。妊娠中の夫婦も仙姑せんこ殿にやって来ました。仙姑せんこ雲嬌うんきょうという名で、人々は彼女に悩み事を相談しに来ます。雲嬌うんきょうは不思議な腕輪を持っており、相手の手を握ることで、その人の未来を見ることができました。

雲嬌うんきょうは夫婦に何を知りたいか尋ねます。夫は妻のお腹の子が男の子か女の子か知りたいと言います。雲嬌うんきょうは脈を診て、お腹の子が男の子であることを見抜きます。雲嬌うんきょうは夫に祝福の言葉を述べますが、未来の子供の父親の姓が「銭」であることを見てしまいます。しかし、夫は自分の姓は「王」だと言い、妻は動揺します。実は、妻のお腹の子は彼女のいとこの子だったのです。夫は激怒し、妻と揉め始めます。雲嬌うんきょうは自分が責められることを恐れ、混乱に乗じてそっとその場を離れます。

その時、青甲衛せいこうえいが事件の捜査にやってきて、全員に外出禁止を命じます。彼らは妊婦の元へ来ますが、妊婦は最初は強気でしたが、相手が剣を抜くと、すぐにひざまずいて許しを請います。侍衛は周囲を調べ、やがて夜になります。雲嬌うんきょうは妊婦から逃れるため、機の下で眠っていました。

そこへ慕容蔵ぼようぞうが現れ、部下に自分の命令なしに誰も中に入れないよう指示します。雲嬌うんきょうは物音で目を覚まし、そっと幕を開けると、目の前の男が服を脱いでいるところでした。雲嬌うんきょうは最初は恥ずかしがりますが、つい盗み見をしてしまいます。しかし、雲嬌うんきょうが下でうっかり音を立ててしまい、慕容蔵ぼようぞうはそれに気づき、機を叩き斬って雲嬌うんきょうの首を掴みます。慕容蔵ぼようぞう雲嬌うんきょうを高く持ち上げますが、その時、雲嬌うんきょうは自分と慕容蔵ぼようぞうの未来を見てしまいます。なんと、二人は結婚していたのです。

慕容蔵ぼようぞう雲嬌うんきょうの腰にあるお守りを見つけます。それは、かつて慕容蔵ぼようぞうが愛した女性に贈ったもので、雲嬌うんきょうにここで待っているようにと言い残したものでした。慕容蔵ぼようぞうは重傷を負って意識を失います。雲嬌うんきょうは逃げようとしますが、彼が重傷を負っていることを思い出し、彼を助けるために残ります。雲嬌うんきょうは、かつて慕容蔵ぼようぞうからもらった銀の針を使って彼の傷を治療しようとします。慕容蔵ぼようぞう雲嬌うんきょうの手を握り、彼女が生きていてくれてよかったと言います。

雲嬌うんきょうの治療のおかげで、慕容蔵ぼようぞうの傷は回復に向かいます。慕容蔵ぼようぞうが目を覚ましたので、雲嬌うんきょうは帰ろうとしますが、慕容蔵ぼようぞうは彼女を離そうとしません。雲嬌うんきょうは隙を見て逃げようとしますが、外で侍衛に止められてしまいます。部下たちは慕容蔵ぼようぞうを「督公とっこう」と呼びます。雲嬌うんきょうはそこで初めて、自分が体をみたのは宦官のふりをした男だったのだと気づきます。

「翡翠の恋~占いから始まるロマンス~」第1話 感想

「翡翠の恋~占いから始まるロマンス~」の第1話は、スピーディーな展開と魅力的なキャラクターで、視聴者を物語の世界へ一気に引き込みます。占いで未来が見えるヒロイン雲嬌うんきょうと、秘密を抱える冷酷な督公とっこう慕容蔵ぼようぞうの出会いは、運命的でありながらも波乱に満ちています。

雲嬌うんきょう慕容蔵ぼようぞうの正体を知らずに彼の体を見てしまうシーンや、二人が過去に接点があったことを示唆するシーンなど、コミカルさとシリアスさが絶妙に混ざり合い、飽きさせません。特に、雲嬌うんきょう慕容蔵ぼようぞうとの未来を見てしまう場面は、今後の二人の関係がどうなっていくのか、期待感を高めます。

慕容蔵ぼようぞうが宦官のふりをしている理由や、雲嬌うんきょうとの過去の因縁など、第1話から多くの謎が提示されており、物語の続きが気になる構成となっています。恋愛模様だけでなく、ミステリー要素も楽しめる作品だと感じました。

つづく