戸将軍は皇帝を脅迫し、皇帝は今回ばかりは軽い処罰では済ませられないと判断。その後、戸将軍は富貴を連行し処刑することを要求する。雲嬌は富貴のために許しを請うが、慕容蔵は富貴を連れて行くことを許可してしまう。雲嬌は慕容蔵がこんなにも冷酷な人間だとは思っていなかった。
実は、慕容蔵と皇帝は全てを計画していた。本来は雪晴を利用して戸将軍の不正を調査するはずだったが、雲嬌が計画を台無しにしてしまったのだ。慕容蔵は雲嬌のために弁護し、今後の調査は富貴に任せると言う。富貴は自分の腹心であり、裏切ることはないからだ。ここ数日、慕容蔵は城を出るふりをし、見つけた証拠を戸将軍に渡し、富貴の命と引き換えにするつもりだった。
雲嬌は慕容蔵が都を離れることを知り、富貴が連行された今、彼は任務に忙しく、まるで感情のない人のようだと思ってしまう。富貴は最初、自分を救うためにこのような状況になったのに、慕容蔵は世の中には理屈で説明できないことがあり、自分の言葉だけで解決できる問題ではないと言う。
慕容蔵は刀の柄を雲嬌に突きつけ、彼女は屋敷の下働きに過ぎず、自分のやることに口出しするなと言う。雲嬌は富貴のために差し入れを用意していたが、明日処刑されると聞き、雪晴の仕業だと考える。
雲嬌は雪晴に懇願するしかなく、雪晴は雲嬌が来ると予測していた。雲嬌は雪晴の前にひざまずき、雪晴は彼女を屋敷に連れ入れる。雲嬌は雪晴が殺したいのは自分だと言い、雪晴は雲嬌に慕容蔵が好きかどうか尋ねるが、雲嬌は答えない。雲嬌はひざまずいて雪晴に靴を履かせ、雪晴は雲嬌にゲームをしようと言う。選択肢は二つ、一つはお金を渡して慕容蔵の傍から永遠に消えること、もう一つは雲嬌が屋敷でひざまずき、一日ひざまずくごとに富貴の処刑を一日延ばすというものだった。
雲嬌は裸足で地面にひざまずく。一方、慕容蔵は悪人と戦い、富貴も囮捜査で牢から出て真相を調べていた。富貴は調査した帳簿を戸将軍の屋敷に置き、釈放を要求する。慕容蔵は戦いに勝利し、皇帝もこのことを知り、すぐに富貴を釈放する。しかし、牢で雲嬌が富貴を救うために一人で雪晴に会いに行ったと聞かされる。
第11話の感想
第11話は、慕容蔵と雲嬌、そして富貴の関係が大きく揺れ動く回でした。慕容蔵の冷酷な態度の裏にある真意、雲嬌の献身的な行動、そして富貴の忠誠心が複雑に絡み合い、物語は緊迫感を増していきます。特に、雲嬌が富貴を救うために雪晴に懇願し、ひざまずくシーンは胸を締め付けられました。慕容蔵の計画と雲嬌の誤解がすれ違いを生み、二人の関係がぎくしゃくしてしまう様子は見ていて辛かったです。しかし、富貴が牢から出て真相を突き止めようとするなど、希望の光も見え始めました。慕容蔵と雲嬌がお互いの気持ちを理解し、再び心を通わせることができるのか、次回の展開が非常に気になります。
つづく