慕容蔵は、雲嬌が雪晴の元へ行ったと知り、直接雪晴を訪ねます。雲嬌は、雪晴が慕容蔵を好きだと言っていたこと、そして雪晴の行動が全て慕容蔵のためだったことを思い出し、「好き」とは二者択一なのだと悟ります。雲嬌は雪の上に「二」の字を書きますが、降りしきる雪の中、力尽きて倒れてしまいます。
その時、雲嬌に光が差し込み、慕容蔵が現れます。慕容蔵は自分の上著を雲嬌にかけ、彼女を抱きかかえてその場を去ります。雪晴はその様子を見て、自分が敗れたことを悟るのでした。
翌朝、雲嬌が目を覚ますと、傍らに富貴がいました。最初は信じられませんでしたが、富貴が生きていたことを知り、喜びます。富貴は、昨夜慕容蔵が彼女を抱いて帰ってきたことを伝えます。
その後、慕容蔵は皇帝に呼び出され、雲嬌も同行することになります。皇帝は二人の出会いについて尋ね、慕容蔵は正直に答えます。皇帝は雲嬌を自分の傍に置こうとしますが、慕容蔵はそれを拒もうとします。しかし、皇帝の強い希望に、慕容蔵は不本意ながらも承諾します。
一方、戸将軍は雪晴を訪ね、富貴を逃がしたことを責めます。富貴は戸将軍の多くの証拠を握っていたからです。しかし、雪晴は全く意に介さず、戸将軍を打ち拠えます。さらに戸将軍は、慕容蔵の傍に女性がいることを知り、驚きます。
慕容蔵は皇帝に雲嬌を連れ戻したいと申し出ます。雲嬌はまだ子供だと訴え、皇帝は雲嬌に美しい衣装を著せて慕容蔵の前に連れて行きます。慕容蔵はその姿に目を奪われますが、口では「平凡だ」と強がります。その時、戸将軍が現れます。慕容蔵の傍にいる女性が皇帝への贈り物だと思った戸将軍は、それを阻止しようとしますが、雲嬌を見て、彼女が先代の皇后に価ていることに気づきます。
『翡翠の恋~占いから始まるロマンス~』第12話 感想
第12話は、雲嬌と慕容蔵、そして雪晴の三角関係に一つの区切りがついた回でした。雪の中で倒れた雲嬌を慕容蔵が助けるシーンは、彼の優しさと雲嬌への想いが伝わってきて感動的でした。一方、雪晴は敗北を認め、切ない表情を見せます。
富貴の生存が確認され、雲嬌が喜ぶ姿も印象的です。慕容蔵と雲嬌が皇帝に呼び出され、二人の関係がどのように変化していくのか、今後の展開が気になります。特に、皇帝が雲嬌を傍に置こうとする展開は、波乱を予感させます。
つづく