雲嬌は、慕容蔵が自分のために戸将軍に立ち向かったことを思い出し、慕容蔵が自分を好きなのではないかと考えていました。一方、慕容蔵は、皇上と戸将軍が雲嬌の正体に気づき、彼女を奪われるのではないかと心配していました。慕容蔵にとって、今の雲嬌は弱点にもなっており、雲嬌を直視することさえできません。
雲嬌は、富貴が買ってきた花火を見て大喜びします。富貴の口から、それが慕容蔵の指示だったと知り、雲嬌は嬉しくなります。慕容蔵も一緒に花火をするよう誘いますが、慕容蔵は手を振るだけで、本当は雲嬌と一緒にいたいのに、深くのめり込んでしまうことを恐れていました。慕容蔵は雲嬌が花火が好きだと言ったのを聞き、富貴に買わせたのでした。雲嬌が花火を楽しむ姿を見て、慕容蔵はどのように雲嬌と向き合えばいいのか分からなくなることもありました。
その後、孔明灯を飛ばす時、慕容蔵は雲嬌と一緒に現れます。雲嬌は笑顔を浮かべ、このまま慕容蔵のそばにいられることを願っていました。そして、自分の心に従い、何があっても一生幸せに過ごしたいと言います。
雲嬌は慕容蔵の世話を続けていましたが、富貴が慕容蔵に、長生祠の内通者が露見したことを知らせに来ます。慕容蔵は富貴に子供たちを連れてすぐに逃げるよう指示し、雲嬌も同行を願い出ます。慕容蔵は断りきれず、雲嬌と富貴にこの件を任せることにしました。
慕容蔵が皇上に謁見しに行くと、戸将軍に出くわします。戸将軍は慕容蔵を嘲笑し、雲嬌の行方を尋ねます。戸将軍は雲嬌が先皇后に価ていることに気づき、雲嬌の出自に不審を抱いていました。慕容蔵は雲嬌を渡すつもりはなく、帳簿を盾に戸将軍を脅し、戸将軍は仕方なく立ち去ります。
第13話の感想
第13話では、慕容蔵と雲嬌の心の距離が近づきつつも、それぞれの立場や思いが交錯し、もどかしい展開となりました。雲嬌は慕容蔵の優しさに触れ、彼への想いを募らせますが、慕容蔵は雲嬌を大切に思うあまり、自分の気持ちを押し殺そうとします。花火や孔明灯のシーンは美しく、二人の関係を象徴しているようでした。
しかし、長生祠の内通者露見という緊迫した状況も描かれ、物語は新たな局面を迎えます。雲嬌の出自を巡る戸将軍との対立も激化し、慕容蔵が雲嬌を守るためにどう動くのか、ハラハラさせられます。甘い雰囲気と緊迫感のバランスが良く、次回の展開が非常に気になる終わり方でした。
つづく