雲嬌と富貴は子供たちを連れて避難する準備をしていました。雲嬌は出発前に、子供たちにしっかり勉強するようにと念を押します。実は、雲嬌は慕容蔵が「木頭兄さん」の正体だと確信していました。慕容蔵は否定しますが、細部から雲嬌は彼が木頭兄さんだと見抜いていたのです。彼女は慕容蔵の正体に興味を持ち、もっと知りたいと思っています。
一方、慕容蔵は皇宮に参内し、皇帝に謁見します。皇帝は雲嬌がある人物に非常によく価ていることに気づきますが、慕容蔵は雲嬌の素性を深く調べようとはしません。もし雲嬌が行方不明になった郡主であれば、彼女は生涯にわたって重大な責任を負うことになるからです。雲嬌が荷物を持って出発しようとした時、戸将軍に呼び止められます。
戸将軍は雲嬌を屋敷に連れ戻します。雲嬌は雪晴の件で呼ばれたと思い、許しを請います。しかし、戸将軍は意外な質問をします。彼は雲嬌が鎮国公の親戚ではないかと疑っていたのです。そして、雲嬌がどのようにして長生祠に入ったのかを尋ねます。雲嬌は6歳の時に誰かに長生祠に入れられたが、誰がそうしたのかは知らないと説明します。
戸将軍は雲嬌の身元を確認するため、様々な方法で彼女を脅します。雲嬌は鎮国公が、姪は記憶力が悪いと言っていたことを思い出し、そのことを利用して質問に答えます。さらに戸将軍は、もし雲嬌が本物の郡主なら、体のどこかに赤い痣があるはずだと言い、確認しようとします。
そのような場所を見せるわけにはいかない雲嬌は、最初は戸将軍が縁談を持ちかけてきたのかと思います。雲嬌が服を脱ぐことを拒否すると、戸将軍は強引に確認しようとし、雲嬌は恐怖でしゃがみこんでしまいます。彼女は非常に無力感を感じ、これから何が起こるのか分かりません。
この一件で、雲嬌は自分の本当の身分と、将来直面するかもしれない困難について考え始めます。もし自分が本当に郡主なら、運命は非常に複雑になるだろうと心配します。同時に、慕容蔵との関係にも戸惑い、この自分の人生を変えるかもしれない人物にどう向き合えばいいのか分かりません。
第14話の感想
第14話は、雲嬌の出生の秘密に迫る緊張感溢れる展開でした。戸将軍の執拗な追及と、それに対する雲嬌の機転を利かせた対応が見どころです。特に、記憶力が悪いという設定を逆手に取るシーンは、彼女の賢さが際立っていました。
また、慕容蔵が雲嬌の素性を知りながらも、あえて深く追求しない理由も気になります。彼が雲嬌を守ろうとしているのか、それとも別の思惑があるのか、今後の展開から目が離せません。
雲嬌が本当に郡主なのかどうか、そして、もしそうなら彼女の運命はどう変わるのか。さらに、慕容蔵との関係はどうなっていくのか。多くの謎と期待を残しつつ、物語は新たな局面を迎えようとしています。次回の放送が待ち遠しいです。
つづく